人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2024年6月30日

【ツール・ド・フランス2024 レースレポート:第1ステージ】史上初のイタリア開幕を制したのはロマン・バルデ 約50kmを逃げ切って33歳にして初のマイヨ・ジョーヌ「1日でも良いからマイヨ・ジョーヌが着たかった」

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
  • Line

大きな局面を迎えたのは、フィニッシュまでおおよそ50kmを残したタイミングだった。2級山岳コート・ド・サン・レオに入ると、先頭グループで数人がドロップ。ときを同じくして、メイン集団ではバルデがアタックに打って出た。

「多くのライダーが苦しんでいる様子を見て、逃げに入っていたフランク(・ファンデンブルーク)を頼れば何かが起きるのではないかと思ったんだ。アタックした瞬間は“今だ!”という直感だけ。思い切っていったよ」(ロマン・バルデ)

フランク・ファンデンブルークの緩急ある走りがチームを牽引する

フランク・ファンデンブルークの緩急ある走りがチームを牽引する

バルデの加速を受け、序盤から先頭グループに入っていたチームメートのフランク・ファンデンブルークが意識的にペースを緩めて、チームリーダーを前待ち。さして時間をかけずに両者が一緒になると、前を走っていたヴァランタン・マドゥアス(グルパマ・FDJ)に労せず追いついた。少しばかり3人で走ったが、脚の差は明白。残り40kmを切ろうかというところで、dsm勢2人の逃げが始まった。

メイン集団では引き続きEFエデュケーション・イージーポストやヴィスマ・リースアバイクが牽引。ベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト)が単独で追走を試みたが、15kmほど進んだところで集団へと引き戻される。最後の登坂を終えて、前を行く2人とのタイム差はおおよそ1分35秒。イネオス・グレナディアーズやリドル・トレックも牽引を引き受けて、バルデとファンデンブルークとの差を少しずつ縮めていく。

しかし、レース序盤から積極的な姿勢を崩さなかった2人の勢いは、集団の力でしても食い止められなかった。残り10kmを切って1分を割ったタイム差だが、残り5kmで35秒、残り3kmで20秒…。バルデとファンデンブルークは最後まで捕まることなく、最後の直線へとやってきた。

焦る集団をよそに、最後の最後まで力強いペダリングを披露した2人。勝利を確信するや両者が並んでフィニッシュラインへ。最後はファンデンブルークがわずかに減速して、年長のバルデを立てたのだった。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ