人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
高難度の山岳ステージは3!8日間へと拡大したレースは恐ろしきピレネーへ【Cycle*2024 ラ・ブエルタ フェメニーナ:プレビュー】
サイクルロードレースレポート by 山口 和幸2023年はファンフルーテン(中央)が総合優勝
出場は13のUCI女子ワールドチームと8のUCI女子コンチネンタルチーム。1チームは7人編成。
「2023年大会で総合優勝を逃したのはよくなかったけど、この大会のおかげでチームは強くなった」とフォレリングはモチベーションを維持して、今大会に臨む。
「今は素晴らしい選手がたくさんいるので、アネミエク(ファンフルーテン)の引退をそれほど恋しく思っていない。アネミエクは肉体的にも精神的にもとても強かった。彼女はクレイジーなことができ、残り100kmから単独でゴールまで行くことができるので、常に集中して彼女に注意を払う必要があった。彼女がいつ攻撃するかは決してわからなかった」と、同じオランダの先輩であり最大のライバルの引退を語っている。
「彼女のモビスターチームも昨年までは超ハードレースに持ち込んだけど、それはみんなのためにレースを設定してくれたので、やりやすい面もあった。今年はちょっと状況が違っていて、同時に女子ロードがレベルアップして若手選手が強くなってきた。
昨年だってアネミエクと私の一騎打ちではなくて、リカルダ・ボーンファイント(ドイツ、キャニオン・スラムレーシング)やガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック)という超若い女の子がいい走りをしていた。彼女たちと戦うのがとても楽しみ」(フォレリング)
「このタイプのレースは間違いなくクラシックよりもストレスが少ないけど、クライマーが総合優勝する機会が多いので、より高い登坂力が必要になる」と、もう一人の優勝候補ニエウィアドマ。
「クラシックレースの準備をするときは、パンチ力を高めるためにさまざまな強化に取り組む。そんなシーズンが終わって、わずか6日間でステージレースに切り替えるのは非常に困難。以前はクラシック期間が過ぎるまで、ステージレースに向けて準備することはなかった。でも今年はクラシックとステージレースの両方のレースで勝つために、カナリア諸島でトレーニングキャンプをこなした。だから現在はとてもいい状態だと感じている。でもとても厳しいレースになると覚悟している」(ニエウィアドマ)
世界ランキング1位のエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)、マリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)らのベテランも出場。最終日のフィニッシュまで真紅のリーダージャージ、マイヨロホの行方がわからないような混戦の予感しかない。
文:山口和幸
山口 和幸
ツール・ド・フランス取材歴25年のスポーツジャーナリスト。自転車をはじめ、卓球・陸上・ボート競技などを追い、日刊スポーツ、東京中日スポーツ、Number、Tarzan、YAHOO!ニュースなどで執筆。日本国内で行われる自転車の国際大会では広報を歴任。著書に『シマノ~世界を制した自転車パーツ~堺の町工場が世界標準となるまで』(光文社)。2013年6月18日に講談社現代新書『ツール・ド・フランス』を上梓。青山学院大学文学部フランス文学科卒。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
5月12日 午後9:00〜
-
5月14日 午後9:00〜
-
5月16日 午後9:00〜
-
5月15日 午後9:00〜
-
5月17日 午後9:00〜
-
5月11日 午後7:20〜
-
Cycle*2024 ジロ・デ・イタリア 休息日TV 第1ステージ~第9ステージ
5月13日 午後9:00〜
-
5月10日 午後7:50〜
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!