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サイクル ロードレース コラム 2024年4月27日

高難度の山岳ステージは3!8日間へと拡大したレースは恐ろしきピレネーへ【Cycle*2024 ラ・ブエルタ フェメニーナ:プレビュー】

サイクルロードレースレポート by 山口 和幸
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ラ・ブエルタ フェメニーナ

2023年はファンフルーテン(中央)が総合優勝

出場は13のUCI女子ワールドチームと8のUCI女子コンチネンタルチーム。1チームは7人編成。

「2023年大会で総合優勝を逃したのはよくなかったけど、この大会のおかげでチームは強くなった」とフォレリングはモチベーションを維持して、今大会に臨む。

「今は素晴らしい選手がたくさんいるので、アネミエク(ファンフルーテン)の引退をそれほど恋しく思っていない。アネミエクは肉体的にも精神的にもとても強かった。彼女はクレイジーなことができ、残り100kmから単独でゴールまで行くことができるので、常に集中して彼女に注意を払う必要があった。彼女がいつ攻撃するかは決してわからなかった」と、同じオランダの先輩であり最大のライバルの引退を語っている。

「彼女のモビスターチームも昨年までは超ハードレースに持ち込んだけど、それはみんなのためにレースを設定してくれたので、やりやすい面もあった。今年はちょっと状況が違っていて、同時に女子ロードがレベルアップして若手選手が強くなってきた。

昨年だってアネミエクと私の一騎打ちではなくて、リカルダ・ボーンファイント(ドイツ、キャニオン・スラムレーシング)やガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック)という超若い女の子がいい走りをしていた。彼女たちと戦うのがとても楽しみ」(フォレリング)

「このタイプのレースは間違いなくクラシックよりもストレスが少ないけど、クライマーが総合優勝する機会が多いので、より高い登坂力が必要になる」と、もう一人の優勝候補ニエウィアドマ。

「クラシックレースの準備をするときは、パンチ力を高めるためにさまざまな強化に取り組む。そんなシーズンが終わって、わずか6日間でステージレースに切り替えるのは非常に困難。以前はクラシック期間が過ぎるまで、ステージレースに向けて準備することはなかった。でも今年はクラシックとステージレースの両方のレースで勝つために、カナリア諸島でトレーニングキャンプをこなした。だから現在はとてもいい状態だと感じている。でもとても厳しいレースになると覚悟している」(ニエウィアドマ)

世界ランキング1位のエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)、マリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)らのベテランも出場。最終日のフィニッシュまで真紅のリーダージャージ、マイヨロホの行方がわからないような混戦の予感しかない。

文:山口和幸

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山口 和幸

ツール・ド・フランス取材歴25年のスポーツジャーナリスト。自転車をはじめ、卓球・陸上・ボート競技などを追い、日刊スポーツ、東京中日スポーツ、Number、Tarzan、YAHOO!ニュースなどで執筆。日本国内で行われる自転車の国際大会では広報を歴任。著書に『シマノ~世界を制した自転車パーツ~堺の町工場が世界標準となるまで』(光文社)。2013年6月18日に講談社現代新書『ツール・ド・フランス』を上梓。青山学院大学文学部フランス文学科卒。

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