人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2024年2月3日

【Cycle*2024 UCI世界選手権大会 男子エリート:プレビュー】チェコのスピードコースでシーズン締めくくりの世界選、絶対的大本命はファンデルプール

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
  • Line
2023年の勝者マチュー・ファンデルプール

2023年(昨年)の勝者、マチュー・ファンデルプール

この冬の最高にして最後の大一番。UCIシクロクロスシーズンを華々しく締めくくる世界選手権・男子エリートが、2月4日、チェコのターボルにて開催される。12月半ば以来ほぼ一人勝ち状態のマチュー・ファンデルプールが、絶対的大本命として、新たな栄光に向かって突っ走る。

今年で75回大会を迎える伝統ある世界一決定戦には、欧州を中心に、世界26か国から計312人のアスリートが集結する。アジアから唯一の参加国である日本からも、男女・ジュニア・アンダー23・エリートあわせて計7人が参戦。なにより世界屈指のビール大国で執り行われる、冬の終わりのお祭り騒ぎには、陽気な応援団たちが大挙して詰めかけるはずだ。

すでに過去3度の世界選を迎え入れてきた要塞都市ターボルは、21世紀のシクロクロスシーンを彩ってきた2人のチャンピオンにとって、決して忘れることのできない場所だ。1人目はチェコが生んだズデネク・シュティバル。世界の頂点に3度立った偉大なるチャンピオンは、2010年、母国で人生最初の栄光を味わった。昨年末ロードレースに別れを告げた38歳は、この思い出のコースで、シクロクロス選手としてのキャリアにも幕を閉じる。

2人目は言うまでもなかろう。MVDP伝説もまた、ここから始まった。ルツェニツェ川と森に囲まれた荒野で、2015年、1枚目のレインボージャージに袖を通した。

……忘れずに書き加えておくと、ファンデルプールはジュニア時代から通算7度、ターボルを走っている。2011年ジュニアW杯1位、2012年ジュニアW杯1位、2013年U23W杯1位、2015年世界選1位、2017年欧州選1位、2018年W杯1位、2019年W杯1位。すなわち7戦7勝。そもそも苦手なコースなどないであろうマチューだが、中でもとりわけ相性が良い。

スピードの出る直線と、えげつないコーナーの連続が交互に組み合わされた全長2950mの周回コースは、言うなればシクロクロスに必要なすべての能力をバランス良く有していなければ勝てない。高ケイデンスで回し続ける走行能力、ストップ&ゴーでの爆発力、ハンドル技術、サドルの上でのバランス感覚、走行ラインを素早く見出すセンス、さらには瞬時の乗り降り判断に、自転車を担いで走るラン能力等々……。アップダウンはそれほど厳しくはなく、人工障害物はブリッジ2、階段2、ハードル1。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ