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サイクル ロードレース コラム 2024年1月7日

【シクロクロス2023/24 WC第12戦 ゾンホーフェン:プレビュー】世界屈指の難関コース、立ちはだかる砂山と砂の窪地のダウンヒル

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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MVDPを止められる勇者は現れるのか

MVDPを止められる勇者は現れるのか

MVDPを止められる勇者は現れるのか。今季ここまで非情なまでの強さを見せつけてきたマチュー・ファンデルプールが、文字通り「ビッグ・ワン」状態で、UCIシクロクロスワールドカップ第12戦に乗り込む。ただし、ゾンホーフェンの砂山は、世界屈指の難関コースと謳われる。さすがの世界チャンピオンと言えども、一筋縄では行かないはずだ。

9戦9勝。12月半ばにシクロクロス転戦に乗り出して以来、2023/24シーズンのファンデルプールは、すべてを手中に収めてきた。極めて楽々と。ほんの軽く加速するだけで、ライバルたちをことごとく後方へと置き去りにしてきた。

昨シーズンをまたげば、これにて12連勝中。とはいえ2018年霜月から2019年師走にかけ、35連勝というとてつもない記録を誇る世界選5勝のファンデルプールにとって、別に驚くべき数字ではないのかもしれない。

そもそも少年時代からの宿敵ワウト・ファンアールトは、今季、マチューの2番手につけるので精一杯で、「ビッグ・スリー」の一員トム・ピドコックもトラブル続き。特に約100人もが出走した前第11戦フルスト大会では、両者とも落車とメカトラに苦戦し、まるで思うような走りができなかった。一方のファンデルプールにだって、ひやりとする場面がなかったわけではない。それでも正確なテクニックと研ぎ澄まされた集中力で、不運をことごとく切り抜けた。

元日にも約1時間の全力疾走を制し、ファンデルプールは華々しく新しい年へと走り出した。ただ第12戦を前に、もしかしたら、軽い胸騒ぎを覚えているかもしれない。だって、最後に黒星を喫したのは、紛れもなく……ここゾンホーフェンなのだ!

決して苦手なわけではない。ゾンホーフェンのコースだって、過去幾度となくファンデルプールはねじ伏せてきた。全部で5回参戦し、優勝3回。ただコース設定に変更が加えられた昨シーズンは、勝てなかった。

この地をひときわスペシャルなものにし、あらゆる参加者たちを震え上がらせてきたのが、巨大な砂の窪地。一昨季までは、これを至極単純にまっすぐ下り、まっすぐ上るだけに過ぎなかった。ところが1年前に採用された新コースでは、クイル(Kuil)と呼ばれるこの砂山の攻略が、より複雑難解になった。砂の急坂を下り、急カーブをよじ登ったら、改めて急坂を下らねばならない。さらには第2の砂の窪地さえ新たに登場した。すなわち巨大で猛烈なダウンヒルが、もう1つ組み込まれたのだ。厚い砂には深い轍が刻まれ、すさまじい下りスピードが出る中で、冷静なハンドルテクニックが求められる。

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