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サイクル ロードレース コラム 2023年9月18日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 レースレポート:第21ステージ】ユンボ・ヴィスマが同一年グランツール全制覇!偉大なるチャンピオンと共に表彰台の頂点に君臨したセップ・クス「とてつもなく誇らしいし、大いなる名誉に感じる」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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ラスト1kmのアーチを潜り抜けた直後に、6人は、ほんの少し顔を見合わせてしまった。残り500mでは、とうとう尻尾をプロトンに捕まえられた。それでも、最後にもう一度だけ、エヴェネプールが猛烈にフィニッシュラインへと突進して……。

「たとえスプリントにもつれ込んでも、僕には追加の力を絞り出せると分かっていた。それにレムコの最終数百メートルの加速が、発射台代わりになった。僕にとっては大きなアドバンテージだった」(グローブス)

あまりに忙しない勝利だったせいか、両手を挙げることさえ出来なかった。それでもグローブスは、誰よりも速い脚と強い意志とで、今大会3度目のステージ優勝を手に入れた。同時に、必死に追い求めてきた「キング・オブ・スプリンター」ジャージも、しっかりとつかみ取った。オーストラリア人として初のブエルタポイント賞であり、アルペシン・ドゥクーニンクにとっては、ツールのヤスペル・フィリップセンに続くグランツール2大会連続のグリーンジャージだった。

グランツール最終日の平坦ステージとしては、おそらく2015年ジロ以来となる衝撃的な逃げ切り勝利を演出したエヴェネプールは、自身のステージ順位こそ8位に沈んだ。それでも表彰式には、2回登場した。第13ステージで大失速を喫した翌日からの8日間で、なんと6回の逃げを企てーーうち5回で逃げ切り、うち2回で区間勝利ーー、山岳賞とスーパー敢闘賞に輝いた。

そして、とびっきりスリリングだった最終ステージの終わりに、ユンボ・ヴィスマの8人が揃ってフィニッシュラインを越えた。全員仲良く区間勝者から26秒遅れだったけれど、もはや、栄光はなにひとつとして揺るがなかった。クス、ヴィンゲゴー、ログリッチで総合トップ3を独占したのはもちろん、7月のツールに続き、ユンボはチーム総合首位の座も射止めた。

2023年のグランツール主役3人が、夕闇に包まれたシベレス広場を華やかに飾った。ヴィンゲゴーとログリッチという2人のスーパーチャンピオンを両脇に従え、スーパーアシストのセップ・クスが、今や正式な第78代ブエルタ・ア・エスパーニャ総合王者となった。

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