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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 レースレポート:第14ステージ】偉大なるチャンピオンとしての矜持「山岳賞首位としてマドリードにたどり着くことができれば、僕のブエルタは、救われるんだ」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか背後の逃げ集団からは、2年前のブエルタ山岳王マイケル・ストーラーが、2人を追いかけていた。しかし旧ロード・新TT世界チャンピオンとツール・ド・フランス総合表彰台経験者という、プロトン屈指の実力者コンビとの差を、単独で縮めることなど不可能だった。超級ララウ登坂口でほんの1分程度だった遅れは、ただじわじわと広がっていった。いつしか後続にも追い抜かれ、最終的には区間勝者から7分24秒遅れの5位で終えた。
はるか遠くのメイン集団では、残り55km、再びUAEチームエミレーツが動いた。総合4位のフアン・アユソが、超級ララウの上りで、2度、アタックに転じたのだ。今度は、直接的攻撃で、ユンボ・ヴィスマに揺さぶりをかける作戦だった。20歳の大胆な賭けは、無情にも、いずれもユンボ・ヴィスマにきっちり中和されてしまう。1度目の加速には、マイヨ・ロホのセップ・クスが素早く反応し、2度目の加速には、総合2位プリモシュ・ログリッチと総合3位ヨナス・ヴィンゲゴーが張り付いた。そして前日同様、ロベルト・ヘーシンクがメイン集団先頭に立ち戻ると、ライバルたちに統制を強いるのだった。
隣国フランスからスペインへと帰還し、続く3級山岳ラサに入ると、総合7位ミケル・ランダ擁するバーレーン・ヴィクトリアスが制御権を奪い取った。ただし、それ以上は、何もできなかった。気が付けば、いつしかまた、ユンボが最前列にいた。今度はアッティラ・ヴァルテルが集団を引き、総合トリオは、あくまでも守備的態度を貫いた。ユンボ3人衆は、タイムを縮める必要性などちっとも感じていなかった。
セップ・クス
「エヴェネプールがアタックする気満々なのは分かっていた。でも、僕らは、今日の逃げを特に心配してはいなかった。僕らはひたすらまとまって走るよう心掛けただけ。常にレースを制御下に治めたし、フィニッシュまで一致団結して走ることができた」(クス)
最終峠で再びバーレーンは牽引体制に入るのだが、またしても不発に終わる。残り5kmでダビ・デラクルスが仕掛け、メイン集団からわずか1秒差を奪い、総合順位を13位から11位に上げた以外は、結局のところ、なんの抵抗も実を結ばなかった。区間勝者から8分以上遅れて、総合勢はステージを終えた。総合トップ10に変動はなく、つまりユンボ・ヴィスマの総合トップ3は、極めて安泰なままだった。
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