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サイクル ロードレース コラム 2023年9月9日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 レースレポート:第13ステージ】自転車史上初の「同一チームによる同一年3大ツール全制覇」に一歩前進。この夏のフランス王ヨナス・ヴィンゲゴー「ただ嬉しいし、誇らしい」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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ヴィンゲゴーは8kmの独走を勝利に結びつけた。クスは残り1.2km、改めて加速を切ると、今度こそ一人でフィニッシュへと急いだ。最後まで監視役に徹したログリッチもまた、山頂直前に、邪魔者をすべてまとめて振り払った。ヴィンゲゴーはフィニッシュラインギリギリまで踏み続け、その30秒後にクスもまた全速力でステージを終えた。3秒後にはログリッチが山頂に駆け込んだ。3人はそれぞれ10秒、6秒、4秒のボーナスタイムも積み重ねた。

当然ながらクスは総合首位の座を動かず、ログリッチが1分37秒遅れの総合2位に、ヴィンゲゴーは1分44秒遅れの総合3位にそれぞれ浮上した。また最後までユンボに抵抗し続けたアユソは総合4位(2分37秒差)に順位を上げ、新人ジャージもエヴェネプールから引き継いだ。マスは総合5位(3分06秒差)に、アイデブルックスは総合9位(5分30秒差)にジャンプアップ。赤ジャージ着用の希望を失ったソレルは、3分10秒遅れ総合6位に踏みとどまっている。

マイヨ・ロホを守ったセップ・クス

マイヨ・ロホを守ったセップ・クス

「ユンボ・ヴィスマがブエルタを勝ったと断言するのは、まだ早すぎる。僕らは間違いなく非常に良いポジションにつけている。しかも僕ら3人ともが総合優勝を狙える位置にいる。ただ、僕らは、互いに戦うために今大会にやってきたわけではないんだ。僕らの中で誰がブエルタを勝つべきかなんて、今日明日には決まらない。僕らの願いは、とにかく、ユンボ・ヴィスマが今大会勝つことなんだ」(クス)

自転車史上初の「同一チームによる同一年3大ツール全制覇」を狙うユンボ・ヴィスマは、1996年ブエルタ以来57年ぶりの「同一チームによる総合表彰台独占」さえも、可能な位置につけている。

文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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