人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
【ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 レースレポート:第13ステージ】自転車史上初の「同一チームによる同一年3大ツール全制覇」に一歩前進。この夏のフランス王ヨナス・ヴィンゲゴー「ただ嬉しいし、誇らしい」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか無料動画
【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第13ステージ|Cycle*2023
あまりに突然の失速だった。フィニッシュまでいまだ90kmも残っていた。遅れを最小限で食い止めようと、1分半から2分程度の遅れで長らく抵抗を続けたし、「ウルフパック」の仲間たちも、文字通り全員体制で若きエースを支えた。しかしエヴェネプールの苦しみを察知するや否やユンボ隊列は容赦なくテンポを上げ、オービスクからの下りでは、バーレーン・ヴィクトリアスも加速に加わった。
続く1級スパンデルの上りで、遅れは一気に広がった。ブエルタ2連覇の夢は、苦しみの中で潰えた。今ジロはコロナ陽性のせいで、マリア・ローザを着たまま途中棄権を余儀なくされたエヴェネプールは、この日だけで27分05秒を失い、総合では19位に陥落した。
「僕のタンクは空っぽだった。すべてを尽くしたし、後悔はない。1日中、僕の側にいてくれて、僕のために全力を費やしてくれたチームメイトたちに感謝したい」(エヴェネプール)
そのスパンデルに向けて、前線ではちょっとしたスパーリングも繰り広げられた。最も活発に動き回ったのがヴィンゲゴーだ。下りで加速したミケル・ランダに、クスと共に呼応したり、自ら小さな加速を打ったり。そのたびにマルク・ソレルが穴を埋めに走った。26秒差で総合2位につけるスペイン人の背後に、ログリッチはただ影のように張り付いた。
小さな加速ごっこはスパンデル中腹で終え、ユンボは再びコントロールモードに切り替えた。ウィルコ・ケルデルマンがテンポを刻み始めた。すでにオービスクでさんざん働いたロベルト・ヘーシンクも、後方から大急ぎで追いついてくると、再び牽引役を買って出た。20人ほどにまで絞り込まれていた先頭集団に、つまりユンボ・ヴィスマはいまだ5人を残していた。残り16km、最終峠ツールマレーの序盤でヘーシンクが作業を終え、残り8kmでケルデルマンが脇に逸れるまで……圧倒的な数的優位を誇るユンボによる、凄まじい統制は続けられた。
ちなみにスパンデル山頂へ向けて、2年前の山岳賞ストーラーの山岳ポイント収集アタックだけは、ユンボは寛容な心で見逃した。ただ、その背後ではヴィンゲゴーが2位争いのスプリントに加わり、ボーナスタイム4秒をきっちり競り落としている(3位はフアン・アユソ)。それに、1日の終わりには、ヴィンゲゴーが山岳賞首位の青玉ジャージを身にまとうことになるのだ。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
5月11日 午後7:20〜
-
5月12日 午後9:00〜
-
5月14日 午後9:00〜
-
5月15日 午後9:00〜
-
5月16日 午後9:00〜
-
5月10日 午後7:50〜
-
Cycle*2024 ジロ・デ・イタリア 休息日TV 第1ステージ~第9ステージ
5月13日 午後9:00〜
-
5月9日 午後9:00〜
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!