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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 レースレポート:第13ステージ】自転車史上初の「同一チームによる同一年3大ツール全制覇」に一歩前進。この夏のフランス王ヨナス・ヴィンゲゴー「ただ嬉しいし、誇らしい」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかなによりヴィンゲゴーは、初めてのブエルタ区間勝利を手に入れた。ヘーシンクとケルデルマンの献身のおかげで、1ダースにまで数を減らした先頭集団から、残り8km、アタックに転じた。もはや小手試しなどではなかった。2度、畳みかけるように加速を切ると、そのまま独走態勢に持ち込んだ。
スタート前の話し合いで、今区間はヴィンゲゴーでステージ勝利を狙うよう、ユンボ・ヴィスマの全員が合意していたという。山道が長く、標高の高いツールマレーは、間違いなくヴィンゲゴー向きの上りだった。7月のツールでは個人タイムトライアルの1勝に留まったから、今度こそ、山頂フィニッシュで勝ちたかった。しかも、この9月8日は、愛娘フリダちゃんの3歳の誕生日。絶対に勝利をプレゼントしようと、ツール・ド・フランス2連覇中のチャンピオンは強く心に誓っていた。
圧倒的な統率力を示したユンボ・ヴィスマ
「勝ちに行くのに、これほど最高の日はなかった。だって今日は娘の誕生日だ。彼女のためにどうしても勝ちたかった。本当に嬉しい。今日は娘のためにがんばった」(ヴィンゲゴー)
一方でクスの使命は、そのヴィンゲゴーの飛び出しを上手く利用しつつ、マイヨ・ロホを守ること。だから真っ先に追走に乗り出した昨大会2位のエンリク・マスの、後輪にピタリと張り付いた。残り4kmの加速で一度はマスを振り払ってはみたものの、しばらく先で追いつかれると……途端に減速。さすがプロトン屈指の名アシスト。たとえ赤いジャージを着ていようとも、すでに30秒先を走っていたヴィンゲゴーにライバルが追いついてしまわぬよう、巧みな駆け引きは忘れない。
またログリッチは監視役として、昨大会3位アユソと昨ツール・ド・ラヴニール覇者キアン・アイデブルックスの「20歳コンビ」に長らく同伴した。スパンデルのスパーリングで力を使いすぎたミケル・ランダは、落ちたり追いついたりを繰り返し、同じくソレルは、完全に後方へと吹き飛ばされていた。
時にはマスとアユソが力を合わせて、なんとか状況を打開しようと試みた。また時にはアユソが2度、3度と加速し、敵を突き放しにかかった。しかしヴィンゲゴーに追いつくことは不可能で、クスとログリッチを振り払うこともまた、不可能だった。それどころか、逆に、徹底的にユンボにやり込められてしまうことになる。
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