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【Cycle*2023 UCI世界選手権大会 男子エリート ロードレース:レビュー】各コーナーが全力スプリント、メカトラは即終了のサバイバルレースを鬼神のごとく突き進んだファンデルプールがロード初戴冠
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか落車し右シューズが破損してしまったファンデルプール
なによりファンデルプール本人の「本能」が、自身を救った。幸いに自転車は無傷だった。右半身をコンクリートに滑らせたが、即座に立ち上がれた。シクロクロス世界チャンピオンはなれた手付きで素早く自転車を立て直すと、文字通り自転車に飛び乗り、再び全速力で走り出した。右シューズの破損したダイヤルは、引き千切って投げ捨てた。クリートが壊れたせいで、「ペダルにパワーを乗せることが難しかった」が、「アドレナリン全開状態」で踏み続けた。差が1分に開いたと聞いて初めて、ようやく気が楽になった。
シクロクロスでは、すでに5度、世界チャンピオンの座に君臨した。ロードでも、ジュニア2年目に、世界タイトルを手にした経験がある。つまりレインボーのストライプを胸につけて、春夏秋冬、1年中レースを転戦した経験はいまだかつてない。今後しばらくは、2023年シクロクロス世界チャンピオンのファンデルプールは、虹色の日々を送る。同年に2つの種目で世界タイトルを制したのは、史上初めての快挙。また母国オランダにとっては、1985年ヨープ・ズートメルク以来38年ぶりの男子エリートロードチャンピオンで、華麗なる一族にとっては(祖父プリドールは2位を含む表彰台4回、父アドリも最高2位)、待望の初ロード・マイヨ・アルカンシェル!
「今日、僕の身に起こったことはスペシャルなことだけど、1年間、アルカンシェルで走れるからこそ、なおのことスペシャル。自分が成し遂げたことが誇らしいし、本当に嬉しい。ただ、次に虹色を着て走るのは……シクロクロスかも。だって次の土曜日が、今季最後のレースとなる予定だったから。でも、もしかしたら、どこかでジャージを披露する機会を作るかもしれない」(ファンデルプール)
ちなみに「次の土曜日」とは、12日(土)のマウンテンバイク・クロスカントリー世界選手権のこと。すると3種目同時アルカンシェルさえ期待されるが、本人によれば「1年以上MTBにはでていないから、あくまで目指すはパリ五輪の出場権獲得」。
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