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サイクル ロードレース コラム 2023年7月30日

【Cycle*2023 クラシカ・サンセバスティアン:レビュー】アルカンシエル、ブエルタ防衛に死角なし! レムコ・エヴェネプールがドノスティア3勝目「今日を人生最後のマイヨ・アルカンシエルにするつもりは全くない」

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTube

【ハイライト】クラシカ・サンセバスティアン|Cycle*2023

レムコに追随した選手の脚もそろっていた。ペリョ・ビルバオバーレーン・ヴィクトリアス)、アレクサンドル・ウラソフボーラ・ハンスグローエ)、アルベルト・ベッティオル(EFエデュケーション・イージーポスト)。労せず先頭に追い付くと、実力通りバルデとファンホーイドンクも逃げ残って、前を行く選手たちが一層有利な状況となった。

残り40kmほどで迎えたメンディソロツ(4.1km、7.3%)に入ると、再びレムコが仕掛ける。ここについていけたのはビルバオとウラソフ。後ろではツール・ド・フランスでの好走が記憶に新しいフェリックス・ガル(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム)らが動きを見せていたが、先頭合流を果たせるほどのタイム差と勢いではない。

3人となった先頭パックでは、少しずつレムコの牽引時間が長くなっていく。いよいよ最後の登坂区間、最大勾配20%の2級山岳ムルギル・トントラ(2.1km、10.1%)に入ると、攻め続けるレムコに食らいつけたのはビルバオただひとり。それも、ビルバオのペースアップによってウラソフが後退。それからはレムコも簡単には前を譲ることなく、ビルバオとのマッチアップのムードを高めていった。

レムコにとって初めてこのレースを勝った2019年は、ムルギルで奪ったリードがモノをいった。ただ、今回は地元バスクのヒーローであるビルバオがピッタリとマークしている。それでも、純白に虹を施した世界王者に動揺など一切なかった。

「ムルギルの上りでリズムをつかむことができたのは好都合だった。ペリョ(ビルバオ)は地元だから、うまく対応してくることも予想していた。彼にスプリント力があることも分かっていたから、それ以上に速く走らないと勝てないと集中したよ」(エヴェネプール)

2人のままサン・セバスティアンの市街地へと戻ってきた。いくつかのコーナーを抜け、海岸道路でフィニッシュに達する。最終局面で前に出たのはビルバオだ。互いにスプリントタイミングを計りながら、残り200mでレムコが腰を上げた。ビルバオをパスするとフィニッシュ前50mで勝利を確信。全身で喜びを表して連覇、そして3度目となる優勝を喜んだ。

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