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【ツール・ド・フランス2023 レースレポート:第19ステージ】マテイ・モホリッチがステージ優勝の“公約”達成!ステージ2連勝狙ったアスグリーンを僅差で下す。ヴィンゲゴーら総合勢はセーフティー
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介「アダム・イェーツと一緒に落車して、UAEチームエミレーツに集団へ引き戻してもらったんだ。今日は集団の中で過ごそうと決めていたのに、中間スプリントを狙う選手たちの後ろを走っていたらそのまま逃げになっていたんだ。気づいたら一番前を走っていたのさ(笑)」(カスパー・アスグリーン)
マークすべき選手と勝負どころを見極める。“有利な状況”を作り出して勝つ、狙い通りの走りを見せたモホリッチ。タイムリミットが迫っていた“1年計画”は、これで完遂だ。
仲間と抱き合って勝利を喜ぶモホリッチ
「今日は自分のためだけじゃなく、ジーノ(6月のツール・ド・スイスで事故死したジーノ・メーダー)やチームのためにベストを尽くしたんだ。一緒に逃げ続けた仲間たちを裏切ったようで心苦しいけど、それがプロスポーツってものだよね。勝てて本当に良かった」(モホリッチ)
さて、マイヨ・ジョーヌのヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ)ら個人総合上位陣はというと、逃げを行かせてからセーフティーを選択。ユンボ・ヴィスマのアシスト陣がレースをクローズさせて、モホリッチから13分43秒差でステージを完了した。事実上、最後の勝負となる第20ステージに備えた。
「総合系ライダーの誰もが逃げを行かせたいと思っていたんじゃないかな。エネルギーを節約したかったからね。無事に逃げが行ってくれたから、それからはひたすら温存だよ」(ヨナス・ヴィンゲゴー)
ちなみに、この第19ステージ。勝ったモホリッチの平均スピードは49.13km。21世紀に入ってからのツールで、3番目に速いステージだった(最も速かったのは2003年大会第18ステージの49.938km)。
●ステージ優勝 マテイ・モホリッチ(バーレーン・ヴィクトリアス)コメント
「スプリントに自信はあるが、絶対的な力ではない。なので、カスパーを先に動かして、みずからのタイミングで加速しようと考えた。今日はたまたまうまくいったけど、同じことを何回もしていたのでは失敗ばかりではないかと思うね。
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