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【ツール・ド・フランス2023 レースレポート:第19ステージ】マテイ・モホリッチがステージ優勝の“公約”達成!ステージ2連勝狙ったアスグリーンを僅差で下す。ヴィンゲゴーら総合勢はセーフティー
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介目視では分からないほどの僅差は、写真判定によってモホリッチの勝利で確定。ステージ優勝が決まった瞬間に人目をはばからず涙する。
「チームスタッフが毎朝6時に起きて、夜遅くまで僕たちのために働いてくれているというのに、結果で応えられない。そんなことばかりで、走り続けている意味があるのかとさえ思うことだってあったんだ。そのたびに、みんな苦しみながら走っているのだから、僕だってやってみようと思い直していた」(モホリッチ)
ジュニア、アンダー23それぞれのカテゴリーで世界王者になり、プロ入り後も数々のビッグタイトルを獲得。2022年のミラノ~サンレモ優勝時には、ドロッパーシートポストを使ったことが大きな話題になった。昨年のツールで苦杯を喫し、1年かけて借りを返そうと取り組んでいたが、3月のヘント~ウェヴェルヘムでの落車でリズムを失う。クラシックシーズンは不発に終わり、大きな目標へ暗雲が漂った。
アスグリーンとモホリッチのスプリント勝負
「クラシックでは落車を繰り返してしまったので、5月以降は体調の立て直しを図った。6月のツアー・オブ・スロベニアで調子を戻すことができたので、自信をもってツールに入れたよ。2年前にステージ2勝できたのだけれど、当時よりマークが厳しいことは分かっていた。自分の脚だけではどうにもならないから、どうやって有利な状況を作ろうかと考えていたんだ」(モホリッチ)
今回であれば、アスグリーンの存在が大きかった。ウルフパックに貴重な1勝をもたらしたばかりだが、もうワントライするべく、この日もアクションを起こした。モホリッチにして、逃げメンバーで一番強かったのはアスグリーンだと認める。
「カスパー(アアスグリーン)は信じられないほど強かった。彼のアタックに反応できたかが結果の分かれ目だったと思う。すべてを完璧にこなさないと勝てないと、そのときに悟ったね」(モホリッチ)
そのアスグリーンは、レース序盤でクラッシュに巻き込まれた影響でイージーに1日を過ごすつもりだったという。思いがけず乗ってしまった逃げで、連日の優勝争いを演じることになったとか。
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