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【ツール・ド・フランス2023 レースレポート:第17ステージ】ポガチャルが衝撃の大ブレーキ!ヴィンゲゴーとの総合タイム差は7分35秒に。ステージは元ジュニア世界王者のガルが制す
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介無料動画
【ハイライト】ツール・ド・フランス 第17ステージ|Cycle*2023
標高2304mまで上ったら、少し下ってクールシュヴェルのエアポートに敷かれるフィニッシュラインへ。最後の250mがまたも18.66%の急坂。165.7kmのレース距離以上に長く感じるような、もはや恐怖の1日である。
前日の個人タイムトライアルで見せた、ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ)の驚異的な走り。その余韻がなおも漂うままにレースはスタートのときを迎えた。総合タイム差1分48秒をユンボ・ヴィスマは守れるのか、はたまた追う側のタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)は奇策を打てるのか。
序盤はいつものようにアタックとキャッチの繰り返し。その流れの中で、ポガチャルが前走者の後輪に接触し落車してしまった。不穏な空気が漂う。
これに起因して集団が割れたが、ほどなくして一団に戻る。ポガチャルの左肘と左膝からは血が流れている。
「前を走っていた誰かが急ブレーキをかけたのだと思う。そのはずみで僕のタイヤに当たったんだ」(タデイ・ポガチャル)
最初のカテゴリー山岳であるセジーで18人が抜け出しを図ったが、集団ではリーダーチームのユンボ・ヴィスマがティシュ・ベノートを出してペーシング。一気にペースが上がったことで遅れる選手が出はじめ、やがて逃げていた選手たちを飲み込むことに。マイヨ・アポワを着るジュリオ・チッコーネ(リドル・トレック)が先頭通過し、その後の下りでジュリアン・アラフィリップ(スーダル・クイックステップ)らが前をうかがった。
こうした動きをきっかけに、最大で35人の先頭グループができあがる。その中には、個人総合7位でスタートしたペリョ・ビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス)や同8位のサイモン・イェーツ(チーム ジェイコ・アルウラー)ら上位選手たちも乗った。
彼らとメイン集団とは1分30秒ほどの差でしばし推移するが、ユンボ・ヴィスマもUAEチームエミレーツもアシスト陣を前に送り込んだことで、100km地点を過ぎたあたりから無理に追う気配は見せなくなった。フィニッシュまで50kmを残したところで、タイム差は3分を超えた。
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