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【ツール・ド・フランス2023 第13ステージ結果速報】逃げに乗ったクフィアトコフスキが超級山頂ステージ区間勝利、ポガチャルが総合タイム8秒詰める
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
リタイア
181 カレブ・ユアン(オーストラリア/ロット・デスティニー)
28 ベン・ターナー(イギリス/イネオス・グレナディアーズ)
第14ステージコースマップ
7月15日(土)第14ステージ
アヌマス > モルズィヌ・レ・ポルト・デュ・ソレイユ
151.8 km(山岳)
いよいよツール一行はアルプスへと突入し、マイヨ・ジョーヌ争いは加速していく。この日のステージ距離は150km強と短めながら、獲得標高差は4200mにも至る。なによりスイス国境間近に散らばる5つの峠は、クライマーとしての脚はもちろん、ダウンヒラーとしての技量をも選手たちに求める。
アルプスでたっぷりと過ごす4日+休息日1日のうち、実に4日半もオート・サヴォワ県に留まる。4年に1度、複数の自転車種目が同時期・同会場でマイヨ・アルカンシェルを争う「UCIスーパー世界選手権」がこの8月に史上初めて開催されるが、2027年第2回大会の開催地が、まさしくオート・サヴォワ。そんな大イベントに向けて、郊外に新トラック競技場が建設される予定のアヌマスが、当然のようにこの日のスタート地に選ばれた。
今年のアマチュア向けシクロスポルティフ大会「レタップ・デュ・ツール」でも使用される同コースの、前半には、立て続けに3つの山岳が登場する。「見知らぬ山」との噂通り、うち2つが初登場で、1級クー峠も39年ぶりの登場だ。1級クー(登坂距離7km、勾配7.4%)&1級フー(5.8km、7.8%)は、上りも下りも「山の素敵な小道」とのことだから、つまりは恐ろしく幅の狭いくねくね道が待っている。
ステージ中盤で少し体制を整えたら、より大きく、よりおなじみの2峠へ。後半の約75kmは、ヨン・イザギレが独走勝利をさらい取った2016年大会第20ステージと、ほぼ同じ道を走る。まずは1級ラマズ峠の、13.9km・7.1%の上りへ。途中2kmにわたって、9.5〜11.5%の難しいゾーンも待ち構える。ちなみに7年前は、ラマズからの下りを利用したアタックも打たれたが、続く超級ジュー・プラーヌの上りであえなく回収された。
なにしろジュー・プラーヌの11.6km・8.5%の上りでは、いきなり登坂口でガツンと10%近い勾配を喰らうのだ。しかも後半5kmは延々10%前後の激勾配。幸いにも、上りきった先で3kmほど息をつく暇があるものの、その後にやってくる下りはまさにローラーコースター。上りに負けないくらい勾配がきつく、ヘアピンカーブも多い。このテクニカルな下りで、土砂降りの中、7年前のイザギレは独走態勢に持ち込んだ。ニバリ、パンタノ、アラフィリップ……という数々のダウンヒル巧者を退けて。
高低差図
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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