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【ツール・ド・フランス2023 レースレポート:第12ステージ】7年ぶりのステージ優勝に涙 ヨン・イサギレが鮮やか独走逃げ切り!「今年のツール・ド・フランスは大・大・大成功だ!」
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介シモン・ゲシュケと勝利を喜ぶヨン・イサギレ(右)
7年前にステージ優勝を挙げたとき、たくさんの人が喜ぶのを見てみずからの人生が変わっていくのを感じた。普段興味がない人であっても、「ツール・ド・フランスで勝った」と言えば大きな反応を示してくれる。ロードレースの世界だけでなく、日常生活にもツールが浸透しているのを実感する出来事になった。いまだに忘れていないあの感覚をもう一度味わいたい……ついにその日が訪れた。
ツール・ド・フランス第12ステージは、今大会第2の山地・中央山塊と第3の山地・ジュラ山脈をつないだ1日。丘陵地帯を行く168.8kmは逃げ向きとの見立て通りになって、アタックの打ち合いを制したヨン・イサギレ(コフィディス)がステージ優勝。チームとして今大会2勝目。自身のツール通算でも2勝目。そして、今回の開幕地であるスペイン・バスク出身選手としてもこの大会2勝目。最後の30kmを独走し、鮮やかに逃げ切ってみせた。
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「信じられないよ。ツール開幕から逃げを試み続けてきて、ようやく成功した。特に今日は自信があったし、タイム差さえあれば逃げ切れるとも思っていたんだ。いろんな思いがこみ上げてきて、最後の直線では感情的になってしまったよ」(ヨン・イサギレ)
この日はボージョレ・ヌーヴォーの山地であるボージョレ丘陵でのアップダウンステージ。スタート地ロアンヌは、星付きシェフが軒を連ねる美食の街としてしられる。今大会に出場するロマン・バルデ(チーム ディーエスエム・フィルメニッヒ)、ニコラス・シュルツ(イスラエル・プレミアテック)、シモン・グリエルミ(チーム アルケア・サムシック)は、この街のアマチュアチーム「CR4Cロアンヌ」の出身。2019年のクリテリウム・ドゥ・ドーフィネでクリストファー・フルーム(イスラエルプレミアテック・今大会は欠場)がTT試走中に落車し大けが負ったのも、この街である。
フィニッシュ地のベルヴィル・アン・ボージョレは、2019年1月1日に複数の自治体が合併して誕生した街で、3月に開催されるパリ~ニースではよく登場している。現在、ツールの現地中継でバイクレポーターを務めるトマ・ヴォクレールは、2011年同大会のベルヴィルフィニッシュを制している。
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