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【ツール・ド・フランス2023 レースレポート:第12ステージ】7年ぶりのステージ優勝に涙 ヨン・イサギレが鮮やか独走逃げ切り!「今年のツール・ド・フランスは大・大・大成功だ!」
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介逃げる間は、チームカーからゼネラルマネージャーのセドリック・ヴァスール氏が檄を飛ばし続けた。そして、チームスタッフの待つフィニッシュラインを通過した瞬間、涙があふれた。
「地元バスクでのツール開幕は一生の思い出になったし、第2ステージでヴィクトル・ラフェが勝ったことでチームのムードは最高に良くなったんだ。同じバスクの仲間であるペリョ・ビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス)が一昨日勝って道筋を作ってくれたことも、僕の力になった。それらを思っているうちに胸がいっぱいになってしまったよ」(イサギレ)
今季序盤は落車に巻き込まれることが多く、なかなか調子が上がってこなかったという。4月1日のGPミゲル・インドゥラインを勝ち、直後のイツリア・バスクカントリーでも個人総合3位。自信を取り戻したというのに、アルデンヌクラシックでまた失敗。ここまで浮き沈みの激しいシーズンを送ってきた。
レース巧者ヨン・イサギレが7年ぶりのツール区間優勝
「個人としては目の前にあるレースに集中するタイプなので、うまくいかないことが続いて落ち込んだりもした。ただ、5月以降はツールのステージ優勝に完全フォーカスして取り組んできて、気持ちも高まっていた。何よりラフェが勝ってくれたのは大きかったよ。あれでチームがひとつになったからね」(イサギレ)
この日レース終盤は追走グループの抑えに徹し、イサギレの勝利をサポートしたマルタンも胸を張る。
「勝利が勝利を呼ぶというのかな……いまの僕たちは好循環だね。ツールはまだ続くし、チームとしてまた何か大きなことができるんじゃないかと感じているよ」(ギヨーム・マルタン)
ツールでは15年間勝利に見放されていたコフィディスが、1つの勝ち星をきっかけに団結し、次の勝利につなげる。マイヨ・ジョーヌ争いやスプリントで勝つような派手さはないけれど、アウトサイダーとしては最高の姿ではないか。地元フランスの雄が、いよいよその気になってきた。
さて、メイン集団はというと、レース後半にクスやランダらを含んだ後方グループが戻ってきたことで、アージェードゥーゼール・シトロエン チームのねらいは成功せず。最後はイネオス・グレナディアーズやバーレーン・ヴィクトリアスがペースを作って、そのままレースをクローズさせた。ヴィンゲゴーはマイヨ・ジョーヌのまま、これから始まる本格山岳へ飛び込む。
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