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【ツール・ド・フランス2023 レースレポート:第12ステージ】7年ぶりのステージ優勝に涙 ヨン・イサギレが鮮やか独走逃げ切り!「今年のツール・ド・フランスは大・大・大成功だ!」
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介ボージョレ・ヌーヴォーの山地を走るプロトン
フィニッシュまで65kmとなったところで、先頭15人とメイン集団との差は3分30秒。フェリックス・ガルとベン・オコーナーの総合ジャンプアップを狙うアージェードゥーゼール・シトロエン チームが集団を率い、後続との差を広げようと躍起。同じ頃、先頭ではマチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク)とアンドレイ・アマドール(EFエデュケーション・イージーポスト)が飛び出して、2級山岳クロワ・モンタンに入ったところでマチューがもう一度アタック。独走を試みた。
「勝利を狙う今週最後のチャンスだったので、できることはやってみようと思ったんだ。昨日よりは調子が良かったしね」(マチュー・ファンデルプール)
しかし、マチューとて簡単には逃がしてもらえない。後ろでは追走が図られて、この日最後のカテゴリー山岳である2級のクロワ・ロジエでマッテオ・ヨルゲンソン(モビスター チーム)とティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ)がまず合流。さらにイサギレらも加わって先頭は9人となる。
「正直、勝つための準備に欠けていた。最後の上りではすべて使い果たしてしまっていたよ。ベストコンディションじゃないと勝つことは難しいね。今日のレースで改めて分かったよ」(ファンデルプール)
決定打はクロワ・ロジエの頂上まで2km、フィニッシュまでは30kmのタイミングだった。イサギレがアタックすると、一瞬マチューが追随したが続けず、そのまま独走態勢へ。ピノやマチュー・ビュルゴドー(トタルエナジーズ)らが繰り返し追撃を図るが、コフィディスはここにギヨーム・マルタンを残しており、すべての芽を摘み取っていく。クロワ・ロジエ頂上での28秒差は、残り15kmで50秒差に。やがて1分以上に広がり、イサギレの逃げ切りが濃厚となった。
「アタックは他選手の外側から仕掛けたもの。迷いはなかったよ。ひとりになってからも脚がよく動いたし、最後の最後まで力を失うことなく走り切れた」(イサギレ)
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