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【ツール・ド・フランス2023 第9ステージ結果速報】マイケル・ウッズが伝説峠でツール区間初優勝、ポガチャルがヴィンゲゴーから8秒さらう
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部第10ステージコースマップ
7月11日(火)第10ステージ
ヴュルカニア > イソワール
167.2 km(丘陵)
休息日明けのステージは、開催委員会の分析によれば、ずばり逃げ向き。おそらくマイヨ・ジョーヌ争いは起こらない。ただし、起伏の多い地形と、休みボケのせいで、思いがけず失速してしまう総合エースはいるかもしれない。
中央山塊で過ごす2ステージ目は、まさに火山尽くし。休息日前日には休火山ピュイ・ド・ドームに上ったが、この日はヴュルカニアがスタート地に選ばれた。1991年雲仙岳噴火で命を落とした火山学者クラフト夫妻の原案を元に、2002年に開園した「ヨーロッパ火山公園」、いわゆる火山テーマパークである。そこからプロトンは80もの火山が連なる「ユネスコ世界遺産」ピュイ火山帯へ分け入り、さらには無数の火山湖が散らばるサンシー山地を駆け巡る。
スタートからいきなり3級山岳への登坂が始まる。下り終えたら、休む間もなく3級山岳へ。元気な逃げ屋たちが、無数のアタックを仕掛けるに違いない。60km地点に中間ポイントが挟み込まれているせいか……レース委員長は、強力な逃げグループが形成されるのは65km地点過ぎの2級クロワ・サン・ロベールだとも予言する。
その後も、行く手には、大小無数の起伏が繰り返し襲いかかる。残り28.6km地点で5つ目の山岳(3級シャペル・マルクス)を越えたら、ようやく上りからは開放されるものの、いまだ道はとてつもなく細く、うんざりするほど蛇行している。道幅の広い直線路が登場するのは、ようやく残り10kmを切ってから。
つまり典型的な中央山塊のコースであり、後方プロトンによるレース制御は極めて難しい。イソワールがツールの区間フィニッシュを受け入れるのは40年ぶりながら、2年前のクリテリウム・デュ・ドーフィネ第1ステージで、予行練習を済ませている。あの日は起伏にも関わらずスプリンターチームが猛烈な追い上げを試みる中で……高い独走力を披露したブレント・ファンムールが、力強く逃げ切り勝利をもぎ取っている。
高低差図
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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