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サイクル ロードレース コラム 2023年5月26日

【ジロ・デ・イタリア2023 第18ステージ結果速報】イタリアチャンピオンジャージのフィリッポ・ザナがグランツール区間初優勝、ティボー・ピノは山岳賞首位を奪還

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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チーム総合順位
1 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)in 229h 00' 00''
2 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)+ 23' 25''
3 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)+ 33' 44''

リタイア
92 ルカ・コヴィリ(イタリア/グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)
122 ニッコロ・ボニファツィオ(イタリア/アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)

第19ステージコースマップ

第19ステージコースマップ

5月26日(金)第19ステージ
ロンガロネ > トレ・チーメ・ディ・ラヴァレド
183 km(山岳 ★★★★★)

泣いても笑っても閉幕まであと3日。正真正銘2023年ジロ最難関ステージにして、総合勢にとっては、最後の直接的バトルの機会となる。長く果てしない上り、勾配の激しい山道、2000m超の高山、さらには凄まじい累積獲得標高……と、すべてをひっくり返すための条件は整っている。

10年ぶりに、山間の町ロンガロネに、ジロのプロトンが集結する。2013年大会はここから山を下り、最後にはM・カヴェンディッシュが両手を挙げた。一方の今年は、この町から、スプリンターにとって最後のグルペットデーが始まる。なにしろ平地らしい平地を堪能できるのは、スタートからほんの20km程度だけ。

それにしてもだらだらと長い上りは、70km近くも続くのだ。勾配こそ緩やかだが、2時間も上り続けねばならない。皮肉なことに、最終的にたどりつく2級カンポロンゴの正式な登坂距離は、たったの3.9kmでしかないというのに(平均勾配7%、最大11%)。

ここから恐るべき5峠連続登坂へと突入だ。しかもラスト100kmは、まるでのこぎりの歯のように、ひたすら上りと下りだけが繰り返される。続く1級ヴァルパローラ(14.1km、5.6%、12%)では標高2000mを超え、次の1級ジャウでは標高がさらに上がるだけでなく、勾配も大幅に上がる(9.9km、9.3%、14%)。

ところで2年前はこの標高2236mジャウ峠こそがチーマコッピ=最高標高地点で、下りきった先のコルティナ・ダンペッツォでフィニッシュを争った。しかし今ステージは、次回冬季五輪開催地を横目でチラリと眺めるだけで、またしてもすぐに2級トレ・クローチ(7.9km、7.2%、12%)の上りへ。さらには「3つの十字架」をいわば発射台代わりに、この日最後の「3つの頂」……3つの岩が天に向かってそびえ立つ、いわばドロミテのシンボルであり、ジロの古典、1級トレ・チーメ・ディ・ラヴァレドへ。

55年前にエディ・メルクスが区間とマリア・ローザを同時に手に入れ、2013年はV・ニバリがピンクジャージで真の王者としての証明を果たした伝統峠は、いきなり激勾配18%で手痛く選手たちを歓迎する。約1.4km続く平均10.6%ゾーンを抜け出したら、その後の約2kmは下り坂。これぞ7.2kmの山道全体の平均勾配が7.6%でしかない理由。……むしろ最終4kmは、平均11.2%というありえない数値!

今大会最多の累積獲得標高5400mをこなし、標高2304mの高みで、果たして誰が笑顔を見せているだろうか。ジロでこの山が使用された過去7度のうち6回が、このてっぺんでピンク色を着ていた選手こそが、最終的な総合覇者として君臨している。

高低差図

高低差図

ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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