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サイクル ロードレース コラム 2023年5月24日

【ジロ・デ・イタリア2023 レースレポート:第16ステージ】ゲラント・トーマスとの一騎打ち制したジョアン・アルメイダがグランツール初優勝「この勝利がさらなる自信につながる」

サイクルロードレースレポート by 山口 和幸
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【ハイライト】ジロ・デ・イタリア 第16ステージ|Cycle*2023

この日はステージ優勝争いが総合優勝の行方に直結する展開となる。UAEチームエミレーツ、ユンボ・ヴィスマのアシスト陣が主導権争いを展開し、そしていよいよエースたちのつばぜり合いが始まった。白熱のシーンは天気が悪化して雨模様となった。

アルメイダが残り6km地点でアタックすると、すかさずトーマスが反応してアルメイダを追い抜く。ログリッチはアシスト役のセップ・クス(米国)に牽引されながらも苦しいレースとなる。トーマスとアルメイダは後続に置き去りにしたログリッチに差をつけることで協力体制を取った。しかしその差は30秒ほどだ。

最後はトーマスとアルメイダのスプリント争いとなり、アルメイダが先着。タイム差なしでトーマスがゴール。ログリッチは必死に追い上げて25秒遅れの区間3位でゴールした。

トーマスとアルメイダがログリッチに差をつける

トーマスとアルメイダがログリッチに差をつける

この結果、ボーナスタイムは1着アルメイダが10秒、2着トーマスが6秒、3着ログリッチが4秒を獲得。総合成績ではトーマスが3ステージぶりに首位に返り咲き、2位アルメイダに18秒、3位ログリッチに29秒差とした。

アルメイダはプロコンチネンタルチーム時代の2018年、U23版ジロ・デ・イタリアで総合2位、ヤング・ライダー賞1位で注目された逸材だ。2020年ジロ・デ・イタリアはドゥクーニンク・クイックステップの代役エースとして出場。初日の個人タイムトライアルでフィリッポ・ガンナに次ぐ2位につけ、山岳区間の第3ステージで首位に浮上。それから15日間もマリア・ローザを着用した。

アルメイダにとって初グランツールだったこの2020ジロ・デ・イタリアは、当時サンウェブのジャイ・ヒンドレー(オーストラリア)とウィルコ・ケルデルマン(オランダ)がマリア・ローザを着回しし、最終的にイネオス・グレナディアーズのテイオ・ゲオゲガンハート(英国)が総合優勝。アルメイダは総合4位だった。2021年も総合6位でレースを終えた。

ただしステージ優勝にはいつもわずかに届かず、ジロ・デ・イタリアでは2020年と2021年の大会で4回も2位に。ジロ・デッミリアでも2位2回、2022ブエルタ・ア・ブルゴス総合2位、ブエルタ・チクリスタ・ア・カタルーニャで2回の3位とあと一歩の成績ばかりだった。

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