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サイクル ロードレース コラム 2023年5月19日

【ジロ・デ・イタリア2023 第12ステージ結果速報】30人の巨大な先頭グループは制御不能、抜け出した5人からニコ・デンツがグランツール初勝利!総合勢に変動はなし

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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第13ステージコースマップ

第13ステージコースマップ

5月19日(金)第13ステージ
ボルゴフランコ・ディヴレア > クラン・モンタナ
199 km(山岳 ★★★★★)

長く厳しい金曜日。元選手にして、今区間招致責任者のS・モラビトが自信を持って送り出す「5つ星」コース。行く手には大会最標高地点「チーマ・コッピ」を含む3つの巨大峠がそびえ立ち、累積獲得標高は5100mにも達する。マリア・ローザ本命たちの真の能力が試され、山岳賞マリア・アッズーラを巡る争いも加速する。

全長207kmのステージは静かに始まる。スタート直後にフランス語圏のアオスタ渓谷に突入すると、序盤60kmはほぼ平坦。リタイアせずにマリア・チクラミーノを追い求める覚悟のスプリンターたちは、49.1km地点の中間ポイントを争いに行くかもしれない。ただし、その後すぐに、生き残りをかけたグルペット態勢に入らねばならぬ。

なにしろ「チーマ・コッピ」グラン・サン・ベルナルドの山道は、全長34kmと、気が遠くなるほど長い。しかも平均勾配こそ5.5%(最大10%)と控えめだが……標高1700mを超えたころから勾配は7.6%に、さらに2000m超で8%に跳ね上がる!

ところでツール・ド・フランスでも過去5回使用された「グラン・サン・ベルナール」の、公式な山開きは例年5月末から6月上旬。だからこそ「昇天祭の週末」にジロ一行が山越えできるかどうかは、すべては天候次第……。地元自治体はBプラン「トンネル通過」も用意しているとのこと。

標高2469mまで上り詰め、山頂でスイスへと入国すると、一転、約30kmもの長い急降下。しかも下りきった先では、休む間もなく、続く1級クロワ・ド・クールの急勾配へ挑みかかる。このグランツール史上初登場となる平均勾配8.8%の山もまた、上れば上るほど残忍さを増していく。全長15.4kmの山道の半ば以降は延々9%超が続き、最終4kmは平均10%超。標高2174mの山頂手前には、最大13%ゾーンも待つ。

クロワ・ド・クールからの20kmのダウンヒルを終えると、ローヌ氷河が作り上げた平原を約20km。谷間を走るこのわずかな時間を利用して、最終登坂に向けて、体制を立て直したい。なにしろ最終峠クラン・モンタナへと至る九十九折の山道(登坂距離13.1km・平均勾配7.2%)は、他の2峠とは違い、登り始めにいきなりガツンと13%ゾーンを迎える。

今大会唯一の外国フィニッシュであり、2025年にMTB世界選手権を開催するスイスのヴァレー州にとっては、60年ぶりのジロ通過。また1984年ツール第20ステージでローラン・フィニョンの勝利を見届けたクラン・モンタナで、国際的ロードレースが争われるのは2013年ツール・ド・スイス以来。ちなみに10年前に両手を挙げたのはバウケ・モレマで、3位はティボー・ピノだった。


ステージ本番の3日前、5月16日に急遽、コースの変更が発表された。

グラン・サン・ベルナルドに大量の降雪と、なにより雪崩の危険性があることから、山頂までの登坂路の迂回が決定された。2023年ジロ最高標高地点を予定していた標高2469mには至らず、「プランB」である標高1878mのトンネルを通過し、スイス側へと進入する。

自ずと走行距離は207kmから199kmへと短縮。累積獲得標高も5100mから、計算上では約4500mへと大幅に少なくなる。

また肝心の大会最高標高地点「チーマ・コッピ」の名誉は、第19ステージのトレ・チーメ・ディ・ラヴァレド2304mに冠されることに。

高低差図

高低差図

ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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