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サイクル ロードレース コラム 2023年4月24日

【Cycle*2023 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ:レビュー】“呪い”知らずのワンダーボーイ、レムコ・エヴェネプールが驚異の独走で2連覇 ポガチャルは落車で左手首を手術

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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コート・ド・ラ・ルドゥートで抜け出したレムコ・エヴェネプール、追うトーマス・ピドコック

コート・ド・ラ・ルドゥートで抜け出したレムコ・エヴェネプール、追うトーマス・ピドコック

まるで昨年のレースを焼き直したかのような、コート・ド・ラ・ルドゥートでのアタック。違いといえば、トーマス・ピドコック(イネオス・グレナディアーズ)が猛追し、その後ろにもジュリオ・チッコーネマティアス・スケルモーストレック・セガフレード勢が追随していること。雨に濡れた下りをセーフティーに行ったレムコに対し、追う側のピドコックは攻めの一択。これでどうにか追いついたピドコックだったが、消耗は避けられなかった。

「ラ・ルドゥートに集中していた。上りで多少差をつけられても、下りで追いつけると分かっていたからね。実際にその通りになったけど脚を使わざるを得ず、このままだと次の上りで限界に来てしまうと悟ったんだ。レムコに離されてしまってからは、いったん頭をクリアにして2位を目指そうと切り替えたよ」(トーマス・ピドコック)

レムコとピドコックの状勢が明確になるまでに、そう時間はかからなかった。残り30km、緩やかな上りでレムコが労せずピドコックを引き離すと、いよいよ2連覇へ向けたウイニングライドの幕開けだ。

「ラ・ルドゥートで振り返った時に、僕から見える位置に5人程度しかいなかった。これならどこかでアタックすれば逃げ切れると確信したんだ。最後まで自分らしいレースをすると決めていたし、下りだけ必要以上に怖がらないように心掛けて走ったよ」(エヴェネプール)

2年ぶりにコースに戻ってきたコート・デ・フォルジュ(1.3km、7.8%)も、本来なら決定打が生まれる場所であるコート・ド・ラ・ロシュ・オー・フォコン(1.3km、11%、最大勾配13.2%)も、今回ばかりは勝利へ突き進むレムコの走りを後押しする区間でしかなかった。2つの上りを終える頃には、1分30秒までタイム差は拡大。2位狙いのムードが高まるばかりのメイン集団では、ベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト)とサンティアゴ・ブイトラゴ(バーレーン・ヴィクトリアス)が飛び出し、ピドコックが後に合流。かつてのリエージュ〜バストーニュ〜リエージュであれば優勝争いで起こっていた攻防が、表彰台残り2枠のためのアクションにとどまってしまうほど、レムコの強さは極まっていた。

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