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【Cycle*2023 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ:プレビュー】大記録かかるポガチャルと2連覇狙うレムコ、両者の間隙縫ってジャイアントキリングも!? 春のクラシックのオーラスは歴史的大一番
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介起伏のある大地、総獲得標高は4500mに迫る
アルデンヌに入ってクラッシュを繰り返しているニールソン・パウレス(EFエデュケーション・イージーポスト)は、トラブルさえなければ上位戦線に入ってきそうだ。このレースでの自己最高は昨年の8位。チームメートにはアムステル2位のベン・ヒーリーや好調のエステバン・チャベスも控え、戦いのバリエーションは豊富。
トーマス・ピドコック(イネオス・グレナディアーズ)は、不発に終わったフレーシュからの修正が求められる。うまく終盤勝負ができれば勝機は高まる。近年ワンデーレースにも注力するエンリク・マス(モビスター チーム)、この大会の表彰台経験者であるロマン・バルデ(チームDSM)も脚質的にはコースに合っている。
前回2位のクインテン・ヘルマンスは今年、アルペシン・ドゥクーニンクのエースとしてスタートラインへ。2018年には2位に入っているマイケル・ウッズ(イスラエル・プレミアテック)も、フレーシュの走りを見る限りは好調だ。アムステル(7位)、フレーシュ(8位)と連続トップ10入りした23歳のマキシム・ファンヒルス(ロット・デスティニー)は、ここへきて評価が急上昇している選手。何か大仕事をやってのける可能性を秘めている。
そして、われらが新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)の6年ぶり6度目の出場が決定。季節性の咳喘息で少しばかり戦線を離れたが、ここに調子を合わせてきた。チームには、フレーシュ3位のミケル・ランダやテクニカルなコースに強いマテイ・モホリッチらがそろう。彼らを押し上げる新城の働きは見逃せない。
何が起こっても不思議ではない、歴史的大一番。われわれは、世界が注目する戦いの目撃者になる。
文:福光 俊介
福光 俊介
ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う
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