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【Cycle*2023 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ:プレビュー】大記録かかるポガチャルと2連覇狙うレムコ、両者の間隙縫ってジャイアントキリングも!? 春のクラシックのオーラスは歴史的大一番
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介新緑の眩しい風景も楽しめる
レース距離やコース特性から、ワンデーレースを得意とする選手だけでなく、グランツールレーサーやクライマーも力を発揮しやすい。その要素もまた、ポガチャルとレムコの走りを際立たせるものになる。
今季のポガチャルは勝負どころでのアタックが冴えに冴えている。ロンド・ファン・フラーンデレンやアムステルのように、独走に持ち込めば他の追随を許さない。それでいて、リエージュでは2年前に5人によるスプリントを制する(時速68kmをマークしていた!)など、フィニッシュ前でのスピードにも長ける。それに、UAEチームエミレーツのアシスト陣には登坂力・スピードそれぞれを持ち味とするメンバーがそろう。フレーシュと同様に、彼らが主にレースを統率していくことだろう。
レムコも今年は独走だけでないところを示している。3月に走ったボルタ・ア・カタルーニャでは、個人総合優勝を争ったプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ、今大会は欠場)と毎ステージのようにスプリント。そのときの好戦が自信になっているようで、「スプリントになってもポガチャルと十分に勝負できる」と宣言。両者が早い段階で仕掛けるようだと、マッチアップという究極の展開になることも……。
連覇を狙いつつ、5月上旬からのジロ・デ・イタリアに向けた最終テストに位置づけてもいる。直前までスペイン・カナリア諸島で高地トレーニングに励み、その成果が見られるはずだ。この春不発のスーダル・クイックステップだが、ジュリアン・アラフィリップもけがから復帰するとあり、ベストなメンバーでレムコを盛り立てていく。
“トップ2”の間隙を縫って、大方の予想をひっくり返す選手が出てくるか。
フレーシュで2位に入りインパクトを残したマティアス・スケルモース(トレック・セガフレード)も23歳のヤングライダー。長い上りへの適性や独走を得意としていて、トップ2との共通項が多い。経験豊富なジュリオ・チッコーネとバウケ・モレマも控えており、チーム力でも勝負できる。
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