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サイクル ロードレース コラム 2023年3月19日

【Cycle*2023 ミラノ〜サンレモ:レビュー】ポッジオで仕掛けたポガチャルをカウンターでかわしたマチュー・ファンデルプールが大会初優勝

サイクルロードレースレポート by 山口 和幸
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ファンデルプールがトップでポッジオ・ディ・サンレモの下りに入った

ファンデルプールがトップでポッジオ・ディ・サンレモの下りに入った

2019年の覇者で、スーダル・クイックステップのエースとしてこの大会に照準を当てていたジュリアン・アラフィリップ(フランス)もポッジオ・ディ・サンレモでの仕掛けに応じられなかった。アラフィリップはレース途中で落車したものの、その影響はなかったとされるが、「ポッジオ・ディ・サンレモの上りでいい位置をキープできなかったのが敗北の理由」と落胆を示した。

「今年は2位が多いが、今日は地元イタリアで開催されるとても特別なレースだった」というガンナがファンアールトとポガチャルを制して2位に。
「チームのサポートに感謝したい。結局、マチュー・ファンデルプールはいい走りをして、先頭の4人から抜け出してしまった。僕は最善を尽くしたと思う。2位になったのは少し残念だけど、自分のパフォーマンスには満足している」

3位の表彰台はファンアールト。
「ミラノ〜サンレモでの3回目のトップ3に満足しなければならない。レースがどうだったかは後悔していない。マチューは彼が超強いことをみんなに示した。彼は適切なタイミングで強力な動きをした」とファンアールト。
「1日中高速走行だった。チプレッサは思ったより簡単だった。誰もが思っていたよりも向かい風に助けられたからだ。それがポッジオに大きなグループをもたらした。最後はいいグループだった。僕は本当に強い選手と一緒にいた。最後は自分が勝つために勝負したのだから、マチューにおめでとうと言いたい。彼はとても強かった」

レースを終えた選手らの多くは当日のうちに国境を超えてフランスのニース入り。本格化するクラシックレースの舞台であるベルギーに向かう移動を始めている。春到来を告げるプリマヴェーラはこうしてファンデルプールが勝利したが、宿敵ファンアールトやポガチャルはすでに次のレースでの雪辱に燃える。

2023ロードシーズン、いよいよ本格化。

初優勝のファンデルプール

初優勝のファンデルプール

祖父プリドールと同じ場所でガッツポーズするファンデルプール

祖父プリドールと同じ場所でガッツポーズするファンデルプール

ファンデルプールがサンレモのローマ大通で勝利を確信した

ファンデルプールがサンレモのローマ大通で勝利を確信した

文:山口和幸

代替画像

山口 和幸

ツール・ド・フランス取材歴25年のスポーツジャーナリスト。自転車をはじめ、卓球・陸上・ボート競技などを追い、日刊スポーツ、東京中日スポーツ、Number、Tarzan、YAHOO!ニュースなどで執筆。日本国内で行われる自転車の国際大会では広報を歴任。著書に『シマノ~世界を制した自転車パーツ~堺の町工場が世界標準となるまで』(光文社)。2013年6月18日に講談社現代新書『ツール・ド・フランス』を上梓。青山学院大学文学部フランス文学科卒。

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