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【Cycle*2022 UCI世界選手権大会 男子エリート 個人タイムトライアル:レビュー】ノルウェー国内TTチャンピオンが自身も驚きのアルカンシェル獲得!トビアス・フォス「すべてが終わるまで、信じてなんかいなかった」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか「正直に言うと、フォスのことなんて考えてもいなかった。中間通過後にフォスが2位だと無線で言われたけど……誰のことを言っているのかさえよく理解していなかった」(キュング)
風に邪魔された感覚はなかったという。むしろ最後のスピードの出る長めの直線では、追い風が吹いていたそうだ。2017年ツール初日プロローグは5秒差でマイヨ・ジョーヌを逃し、東京五輪はコンマ差で4位に泣き、2連覇で迎えた欧州選手権は2位で……「もはや僅差で2位とか3位とか4位とかは嫌だった」からこそ、キュングはフィニッシュラインまで全力でペダルを踏み続けた。
しかし現実は残酷だ。フィニッシュラインを通過した瞬間、キュングの名前の横には、2.95秒遅れの2位という数字が表示された。8人前に出走していたフォスの、フィニッシュタイム40分02秒78を、上回ることは出来なかった。
「後悔はある。あらゆるところであの3秒を取り戻せたはずだから。それに今日こそは、僕がこの3秒を手にしていても良かったんじゃないのか、って思うんだよ」(キュング)
虹色の女神はフォスに味方した。優勝候補どころか、表彰台候補としてさえ名を挙げられることなく、第4グループの3番目に静かにスタートを切ったノルウェー国内TTチャンピオンは、第1計測は全体で4番目に通過した。東京五輪個人TT金メダリストのチームメートで、つまりこの夏のツール・ド・フランス最終日前日のロングTTやブエルタ・ア・エスパーニャの初日チームTTを制した仲間たちと同じ自転車に乗るユンボ・ヴィスマの一員は、第2計測では、2位に浮上した。上りに強いはずのオールラウンダーは、さらにはラスト9.7kmの下りと直線で、素晴らしいトップスピードに乗った。
「走っている最中に良い感触はあった。脚の調子はすごく良かったし、カナダ連戦で自信もつけていた。とにかくできる限りの全てを尽くしたし、これ以上はないほどの上手い走りができた。でも、すべてが終わるまで、信じてなんかいなかった」(フォス)
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