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サイクル ロードレース コラム 2022年9月20日

【Cycle*2022 UCI世界選手権大会 男子エリート 個人タイムトライアル:レビュー】ノルウェー国内TTチャンピオンが自身も驚きのアルカンシェル獲得!トビアス・フォス「すべてが終わるまで、信じてなんかいなかった」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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単純にコーナーの多さにやられた選手もいた。参加選手の中で最年少20歳のマグナス・シェフィールド(アメリカ)は、スタートから24.5kmの第2計測を、全体4位という驚異的なスピードで駆け抜けた。ところが狭いコーナーに全速力で突入し、フェンスに衝突して落車。元ジュニア世界3位は、生まれて初めての世界選エリート個人TTを、17位で締めくくった。

幾多のシフトチェンジを要するコースで、チェーン脱落の悪夢に襲われたのがイーサン・ヘイター(イギリス)だ。24歳の誕生日当日に、絶好調で第1中間計測を3位通過した。しかし残り18.5km地点で事件は起こった。そもそもニューモデルのTTバイクとシフターの相性が良くなかったとのこと。慌ててバイク交換するも、30秒近くを失った。最終的にヘイターは4位で走り終えた。表彰台までの距離はわずか30.79秒だった。

普段の活動場所から遠く離れたオーストラリアでの開催だからこそ、機材不備への対応は難しく、多くの選手たちは長い移動時間や時差に苦しめられた。この10日あまりでヨーロッパ(協定世界時UTC+2)→カナダ(UTC-4)→オーストラリア(UTC+10)と大移動ーーフォスも同じ行程だーーしたタデイ・ポガチャル(スロベニア)は、6位で納得するしかなかった。

ほんの1週間前までスペインでマイヨ・ロホ争奪戦を繰り広げていたエヴェネプールにとってもまた、調整は決して簡単ではなかった。

「ハードな1週間だった。月曜と火曜は自転車に乗れず、水曜日は二日酔いみたいな気分で、つまり週の前半は最悪だった。よく眠れなかったし、しっかり食べられなかったし、本当に奇妙な感覚だった。今日ようやく普通の調子が取り戻せた」(エヴェネプール)

だからこそ赤いヘルメットを装着したブエルタ総合覇者は、自分の走りに関しては満足する。結果は9.16秒足りず、銅メダル。もちろん生まれながらの王者が、勝利以外の結果に、満足することはなかった。なにしろ2019年男子エリート初出場2位、2021年2度目の挑戦で3位に次ぐ、出場3大会連続の敗北だったのだ。

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