人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第16ステージ】波乱の最終局面を制したピーダスンが仲間に捧げる勝利「これはアレックス・キルシュと赤ちゃんのためにある瞬間だ」
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介ログリッチに追随するスプリンター系の選手たちにとっては、マイヨ・ロホにフォーカスする彼の引きに助けられる形で、メイン集団の猛追をかわせる状況が整った。あとはフィニッシュ前の勝負に集中すれば良い。
連続するラウンドアバウトを抜け、残り300mでいよいよ最後の直線。スプリントはあきらめて同タイムでフィニッシュすることにシフトしたログリッチがラインを開けると、ステージ優勝をかけた勝負が始まった。
ログリッチの背後についていたピーダスンが流れのままスプリントを開始すると、徹底的にマークしていたアッカーマンやファンポッペル、ライトを振り切ってフィニッシュラインへとまっしぐら。第13ステージで勝った時と同様に、高らかに両手を突き上げて一番であることを誇示してみせた。
勝ったピーダスンはマイヨ・ベルデ争いで2位以下を大きく引き離しているが、今大会初勝利を挙げた4日前には「まだまだ勝ちにいく」と宣言。最終目的地・マドリードでこのジャージを着ることにフォーカスしていることは確かだが、もう1つ彼には大きな目的があった。
「このステージを勝つとアレックス・キルシュに約束していたんだ。昨日、彼に新しい家族ができたんだ。元気な女の子だって! 彼はいまブエルタを走っているから出産に立ち会えなかったんだ。彼と、そしてひとりで出産に臨んだ奥さんに、どうしても勝利をプレゼントしたかった。彼らの存在が僕にとって大きなエネルギーになったよ」(ピーダスン)
フィニッシュ直前に落車したログリッチ
ハッピーなステージ優勝者の後方では、またもビッグトラブルが発生していた。ピーダスンが勝利を決めたスプリントで、ログリッチがライトと接触しバランスを失ってそのまま地面に叩きつけられてしまった。最後の直線に入ったところでラインを他選手に譲り、自身は彼らのスリップストリームに入ろうと進路を変えていたタイミングだった。救済措置が適用され、ピーダスンらと同タイムでのフィニッシュ扱いになったが、問題はそこではない。右半身を中心に、複数箇所に大きな傷を負ってしまったのだ。とりわけ、右肘からの出血はかなりのものである。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
5月11日 午後7:20〜
-
5月12日 午後9:00〜
-
5月14日 午後9:00〜
-
5月15日 午後9:00〜
-
5月16日 午後9:00〜
-
5月10日 午後7:50〜
-
Cycle*2024 ジロ・デ・イタリア 休息日TV 第1ステージ~第9ステージ
5月13日 午後9:00〜
-
5月9日 午後9:00〜
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!