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サイクル ロードレース コラム 2022年9月7日

【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第16ステージ】波乱の最終局面を制したピーダスンが仲間に捧げる勝利「これはアレックス・キルシュと赤ちゃんのためにある瞬間だ」

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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フィニッシュまで50kmを切って追走を本格化させた集団は、残り35kmでちょうど1分、同じく20kmで35秒、そして最後の15kmを切ったところで労せず2人をキャッチ。この直後にはイバイ・アスラメンディ(エウスカルテル・エウスカディ)がささやかな抵抗に出たが、集団にとってはノーダメージ。やがて、アルペシン・フェニックス、イネオス・グレナディアーズ、クイックステップ・アルファヴィニルといったチームが主導権を奪い合いながら、レース最終盤へと移っていった。

こうした中、第11ステージに続く2勝目を目指したカーデン・グローブスがパンクで後退。プロトンのペースが猛然と上がっていたタイミングだったこともあり、ここからの再浮上は不可能に。

残り5kmではユンボ・ヴィスマが前線へ。アシスト陣はログリッチを前が見える位置へと引き上げる。そのまま、上り基調となる最後の4.5kmへ。主導権争いが混沌とする中、残り3kmで状勢は突如カオスとなる。

10%超の急勾配に差し掛かったところでアタックしたのはログリッチ。一気の飛び出しによって、プロトン前方は混乱した。バタつく集団を尻目に加速するログリッチの後ろには、この動きを読み切っていたパスカル・アッカーマン(UAEチームエミレーツ)がピッタリと着く。

一方、後方ではマイヨ・ロホが手を挙げてチームカーを呼んでいた。エヴェネプールはログリッチを追える状態にはなく、後輪のパンクで身動きが取れなくなっていたのだ。ひとまずバイクを交換して再出発したが、「フィニッシュ前3km以内でトラブルに見舞われた選手は、元居た集団と同タイムフィニッシュ扱いとする」救済措置を当てに、ゆっくりとフィニッシュへと向かう。

スタート時の総合タイム差1分34秒を少しでも縮めるべく、ログリッチは先を急ぐ。スプリントになればアッカーマンに先を行かれることは確定的だが、そんなことは関係ない。目的はエヴェネプールからどれだけタイムを取り戻せるかだ。集団から抜け出すことに成功したピーダスン、ダニー・ファンポッペル(ボーラ・ハンスグローエ)、フレッド・ライト(バーレーン・ヴィクトリアス)が残り2kmで追いついたが、それでもログリッチの目指すものは変わらない。

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