人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2022年9月3日

【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第13ステージ】マイヨ・ベルデのマッズ・ピーダスンが念願のブエルタ区間初勝利「僕らはこの先も戦い続けていく」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
  • Line

「そのせいで長く伸びた集団が、再び少し縮まった。後方から追いついてきた選手も多かった。その混乱の中で、僕が一瞬ポジションを見失っている隙に……飛び出されてしまった」(コカール)

残り400mから連続する2つの直角カーブで、パスカル・アッカーマンが先頭に勢い良く駆け上がった。あまりに遠くからの早駆けに、混乱の中、多くのライバルたちが出遅れた。たった1人を除いては。

もちろん、その1人こそが、ピーダスンだった。2年前のブエルタで区間2勝をさらったドイツの俊足の奇襲に、ためらわず反応した。しかもラスト300mのラストストレートへ出るやいなや、ライバルの後輪からも潔く飛び出した。そのまま前方へと単独で力強く突き進んだ。

「僕の最終発射台は、残り800mくらいで脇に逸れたんだ。だから高速テンポでの展開は、僕にとってパーフェクトだった。パスカルが早めに飛び出して、つまり僕も一緒に飛び出さなきゃならなかった。その後はご存知の通り長いストレートで……長いスプリントを余儀なくされた。330mのスプリントだ」(ピーダスン)

ピーダスンのシャンパンファイト

ピーダスンのシャンパンファイト

追い抜かれたアッカーマンは、もはやトップスピードを維持することが出来ず、出遅れたコカールは、無我夢中でピーダスンを追いかけるも、「センチメートル単位」でしか距離を埋められなかった。キング・オブ・スプリンターを意味するジャージをまとう26歳が、とうとうフィニッシュラインを先頭で駆け抜けたーー。

23歳の秋に、大雨の英国で、世界チャンピオンに上り詰めてから3年。7月のツール第13ステージを、大逃げの果てに、力づくでもぎ取ったピーダスンが、続くブエルタでも第13ステージで初めてのブエルタ区間勝利を手に入れた。また中間13pt+フィニッシュ50ptを積み重ね、ポイント賞では2位マルク・ソレルに151ptもの大差を押し付けた。

「今大会には区間勝利を手にするために来た。そして今日ひとつ勝った。この先はもうひとつ勝ちに行く。ポイントジャージ争いで快適なリードを保っているのは素敵なことだけど、でもサム(ベネット)がここにいて、ジャージ争いを続けていられたらもっと素敵だったのにと思う。とにかく僕らはこの先も戦い続けていく」(ピーダスン)

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ