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サイクル ロードレース コラム 2022年9月3日

【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第13ステージ】マイヨ・ベルデのマッズ・ピーダスンが念願のブエルタ区間初勝利「僕らはこの先も戦い続けていく」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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スタートと同時にジュリアス・ファンデンベルフ、アンデル・オカミカ、ジョアン・ボウの3人が飛び出した。168.4kmという短いステージだからこそ、スプリンターチームは間髪入れずタイム差制御に取り掛かった。ピーダスン率いるトレック・セガフレードが、真っ先にプロトン先頭でコントロールを始めた。2日前の区間覇者カーデン・グローブス擁するバイクエクスチェンジ・ジャイコと、「この日限りで途中リタイアか」と噂されたブライアン・コカールのコフィディスも、すぐに協力体制に入った。

ゆるいアップダウンが延々と繰り返されるコースで、逃げとは常に2分半〜3分半ほどの距離を保ち続けた。いつしかティム・メルリールのアルペシン・ドゥクーニンクも作業に加わり、ダニー・ファンポッペルのために、ボーラ・ハンスグローエも人員を集団先頭へ送り出した。

それでも最も勢力的に作業を続けたのは、トレックだった。残り14.6kmの中間ポイントでは、かろうじて逃げの3人が先行したものの……トレックが凄まじい勢いで文字通り全員牽引を敢行。スプリンターたちが率いるプロトンは、望み通り、残り10kmで逃げをすべて吸収した。

ただし決して単純な「ピュア」スプリントステージではなかった。山岳ポイントの一切存在しない平地ステージでありながら、ラスト5kmは、延々と上り坂が続いたのだ。

プリモシュ・ログリッチが区間を制し、ピーダスンが2位、エンリク・マスが3位……という複数の脚質が混じり合った第4ステージを思わせる地形でもあった。だからこそユンボ・ヴィスマやモビスターも、最終盤は前方で隊列を戦わせた。なにより延々5%台が続く残り1kmの坂道に突入すると、2019年ツール第1ステージ(ラスト1.2kmが7.5%)をさらいとったマイク・テウニッセンが、総合2位ログラのために猛スピードで最前列へと駆け上がった。

しかしスペイン初日とは違い、この第13ステージのフィナーレは、総合を狙うようなクライマーにとって十分な厳しさがなかった。テウニッセンの勢いに一瞬ひるみつつも、「上れる」スプリンターたちが、すぐに主導権を奪い返しに向かった。ここでコカール曰く、「ちょっとしたデッドタイム」が、集団前線に生まれた。

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