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サイクル ロードレース コラム 2022年7月29日

【Cycle*2022 クラシカ・サンセバスティアン:プレビュー】ポガチャル、新城幸也も参戦!最終8.2km地点からのダウンヒル+平坦が運命を大きく左右する

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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前回大会を制したニールソン・ポーレス

前回大会を制したニールソン・ポーレス

1年前もやはり「下り」が勝負を分けた。濡れた下りでプロトンNo.1ダウンヒル巧者マテイ・モホリッチがコーナーでバランスを崩すミスを犯し、それにつられてミッケルフレーリク・ホノレが落車した一方で、「サイクルコンピュータから急コーナーの存在を通知されていた」おかげで唯一ニールソン・ポーレスだけが無傷でクリア。こうして同3人によるスプリントを、堂々勝ち取っている。

つまり2022年大会も、最終8.2km地点からのダウンヒル+平坦が、必ずや運命を大きく左右する。過去10年間は必ず独走、もしくは少集団スプリントで締めくくられてきた。しかも常に5人以下の極小集団によるぎりぎりの戦いだ。

ところで、その過去10大会の勝者の顔ぶれを見ると、ツール・ド・フランス組が9勝1敗と圧倒的な勝率を誇ってきた。今年もマイヨ・ジョーヌこそ地元の祝祭で忙しいけれど、総合2位タデイ・ポガチャルに3位ゲラント・トーマスに4位ダヴィデ・ゴデュという、フランスを大いに沸かせた選手たちが、勢いそのままにバスクへと乗り込んでくる!

このサン・セバスティアンを区切りに長い連戦生活も一旦区切り...という上記選手に対して、ここから8月のスペイン連戦(ブルゴス→ブエルタ)へ本格的に走り出す強豪たちだって少なくない。

特にジャイ・ヒンドレーは5月のジロ・デ・イタリアで総合を制して以降の本格始動となる。またジロ総合3位ミケル・ランダやジロ区間2勝(その後負傷で途中棄権)サイモン・イェーツ、さらには総合勢をさんざん脅かした挙げ句にコロナ陽性で大会を去ったジョアン・アルメイダの、ブエルタへと向けた仕上がり具合も要チェックだ。

近年では唯一、ツール参戦選手「以外」で同大会を勝ち取ったレムコ・エヴェネプール22歳の、新たな快進撃も見てみたいところ。自転車人生最後の夏を過ごすヴィンチェンツォ・ニバリやアレハンドロ・バルベルデの勇姿も、改めてもう一度、瞳に焼き付けておきたい。

ちなみに2023年の7月には、ツール・ド・フランスが、スペイン・バスク地方で華々しく開幕を迎える。しかも第2ステージは、ドノスティア・サン・セバスティアン・クラシコアの伝統坂としておなじみ、ハイスキベルが最終勝負後に選ばれた。もちろんフィニッシュラインが引かれるのは、ここサン・セバスティアンの街だ。

文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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