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【ジロ・デ・イタリア2022 レースレポート:第2ステージ】軽量級クライマーのイェーツが衝撃的な走りで個人TT制覇「あらゆる準備が報われた」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか「今日はマリア・ローザを守るために走った。それが本来の大目標だった。だから明日、通常ステージで、リーダージャージを着て走れることが嬉しいんだ」(ファンデルプール)
マリア・ローザを守ったマチュー・ファンデルプール
ピンクはもちろん、青とシクラメンのシャツも手元に留め置いた。代わりに山岳ジャージをまとうのは、最終登坂をトップで駆け上がったのリック・ツァベル。ちなみに同「スプリンター」は、2年前のジロ初日の逃げで、正式に山岳ジャージを身にまとったことがある。またマリア・チクラミーノは、前日区間2位のビニヤム・ギルマイが代理着用。ギルマイが着ていた新人賞の白いジャージは、ソブレロの手に渡った。
つまりイェーツはキャリア9勝目のグランツール区間勝利を手に入れ、シーズン開幕直後から続く好調さを改めて確認し、あらゆる総合ライバルたちにタイム差をつけた。さらにTV会見でインタビュアーが強調した通り、「しかもマリア・ローザを着ていない」。まさに最高のシチュエーションだ。
「今日は12分の努力をしただけ。まだまだ僕らの前には、たくさんの難しいステージや1時間の努力を要する山々が待ち構えている。この先はまったく別の戦いが始まる。もちろんライバルたちからタイムを稼げたこと、一切のタイムを失わなかったことについては興奮してるけど……もっと全体像を見ていかなければならない」(イェーツ)
総合2位イェーツに対して、デュムランは3位5秒差(首位とは16秒差)につけ、第1ステージで高い攻撃性を見せたウィルコ・ケルデルマンは13秒差。さらにデュムランとダブルエースのトビアス・フォスが17秒、今大会こそ絶対的エースのジョアン・アルメイダが18秒差で続く。ロマン・バルデとリチャル・カラパスの24秒差は、2人にとっては間違いなく悪くない結果だ。ミケル・ランダは33秒差、ヒュー・カーシーは38秒差。
またアスタナ・カザクスタンの「アシスト役」ヴィンチェンツォ・ニバリは、イェーツに対する遅れをわずか19秒で食い止めたが、「エース」ミゲルアンヘル・ロペスは42秒を落とした。同じくトレック・セガフレードで「ステージ狙い」のバウケ・モレマは17秒差なのに対して、「総合エース」ジュリオ・チッコーネは、2日目にして早くもイェーツから50秒・総合首位から1分01秒もの遅れを喫している。
文:宮本あさか
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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