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【ジロ・デ・イタリア2022 レースレポート:第1ステージ】渾身の力でライバルたちをねじ伏せたマチュー・ファンデルプールが快挙「今回のジャージは僕個人にとっての『目標』だった」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか大部分のピュアスプリンターは、むしろ1度目の中間スプリントに力を注いだ。中でも過去のジャージ経験者たちは、3週間先のマリア・チクラミーノのために、わずかな得点チャンスも無駄にはしない。2015年・2016年ポイント賞ジャコモ・ニッツォーロが集団内で先頭をさらい、2020年受賞者アルノー・デマール、2013年受賞者マーク・カヴェンディッシュもそれぞれにポイントを手に入れた。
一方で残り27.5km地点の、ボーナスタイムが発生する2度目の中間ポイントでは、誰もスプリントには興味を示さなかった。すでに数キロ前から複数チームが隊列を組み上げ、猛烈に突き進んでいた。単にその時点でチーム隊列の先頭につけていたトーマス・デヘントが、ごく自然に、逃げの2人に続く3位通過を果たした。
つまり残り5.7kmに待ち受ける直角カーブと、直後に始まる上りに、ロット・スーダルが真っ先に突っ込んでいったのもまた、極めて自然な流れだった。カレブ・ユアンを好位置へ導くために、常に先頭に陣取った。「上れるスプリンター」を蹴落としたいアルペシンが、束になって猛然と加速を試みるが、ロットのアシストたちは熱心に制御を心がけた。
上り途中で、ローレンス・ナーセンがアタックを仕掛けた時は、集団は特にパニックには陥らなかった。総合本命リチャル・カラパスを守るイネオス・グレナディアーズが、淡々と先頭を引いた。ただ細かいカーブが連なる道では、落車が起こり、足止めを喰らった選手たちもいた。
2.5kmを残して、レナード・ケムナが矢のように飛び出していくと、様子は一変する。昨ツールの山岳ステージで、25kmの独走勝利を決めた強脚の攻撃に、アンテルマルシェが急加速。集団を小さく千切りながら、ラスト800mを切った直後にようやく邪魔者をとらえた。
カオスはますます色濃くなる。ケムナ同僚で、なにより総合表彰台候補のウィルコ・ケルデルマンが、凄まじい加速を切った。そこにしがみついたのがスプリンターのユアンに、上れる俊足コルトに、パンチャーのディエゴ・ウリッシに、クライマーのバウケ・モレマやペリョ・ビルバオやカラパスという……。
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