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サイクル ロードレース コラム 2022年4月14日

石畳を制する新技術?タイヤの空気圧は走りながら制御する時代!

サイクルロードレースレポート by 辻 啓
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パリ〜ルーベ2021年大会で優勝したソンニ・コルブレッリ

パリ〜ルーベ2021年大会で優勝したソンニ・コルブレッリ

近年、ロードレースにおけるタイヤの進化が止まりません。タイヤの選択ミスや空気圧の調整ミスで勝負を落とすことが往々にしてある中で、全ては快適に速く走るため、つまり勝つためです。

一般サイクリストの過半数は、パンクの際にチューブ交換で対処しやすいクリンチャータイヤを使用していますが、プロのロードレースでは伝統的にチューブラータイヤが使用されてきました。ところがここ数年で、中にチューブではなくシーラント剤を入れるチューブレスタイヤの使用率が高くなり、通常のロードレース以上にタイヤの性能が重要視されるパリ〜ルーベの2021年大会でついにソンニ・コルブレッリ(バーレーン・ヴィクトリアス)がチューブレスタイヤを使用して優勝。タイヤ自体の成熟とホイール(リム)の最適化によって、プロアマ問わずチューブレスタイヤに追い風が吹いている今日この頃です。

ちなみに2021年に初開催されたパリ〜ルーベ・ファム(女子レース)で優勝したリジー・ダイグナン(トレック・セガフレード)は30mmのチューブレスタイヤを使用し、その空気圧はロードレースとは思えないほど低圧の2.3barでした。低圧にすることでグリップや衝撃吸収性を向上させてパヴェ(石畳)を速く走ることができるのは疑いのない事実。ですが逆に舗装路に入ったら走行抵抗が増し、より大きなパワーで踏まないといけなくなります。

そんなタイヤ環境に一石を投じる新技術が発表されて注目を集めています。その新技術とは、タイヤ空気圧制御システム(名称スコープアトモス)。オランダ発ホイールメーカーのスコープ社が発表したもので、簡単に言えば走りながらタイヤの空気圧を調整できるというもの。チームDSMが早速パリ〜ルーベに投入予定です。

詳しく言うと、ハブ(車軸)にエアリザーバー(空気タンク)を備えたユニットを装着し、スポークに這わせたホースによってリムと接続する仕組み。事前にエアリザーバーに空気を充填しておき、手元のワイヤレススイッチでエアリザーバーからホース経由でタイヤに空気を送って空気圧を上げ、また逆にホースを介して空気圧を下げることも可能という優れもの。空気圧は随時サイクルコンピューターで確認できるといいます。

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