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サイクル ロードレース コラム 2022年3月20日

ドロッパーシートポストで全員をドロップしたモホリッチ

サイクルロードレースレポート by 辻 啓
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マテイ・モホリッチ

マテイ・モホリッチ

こうしてモホリッチは平均勾配3.7%のポッジオの登りで繰り広げられたアタック合戦を耐え抜き、下り突入とともにサドルを下げて先頭に躍り出て、コーナーを目一杯攻めて独走に持ち込み、サドルの高さを元に戻して平坦路を快走。下り区間だけで築いた6秒程度のリードは、サンレモのローマ通りに引かれたフィニッシュラインまで逃げ切るには十分でした。

もともとダウンヒルスペシャリストとして知られるモホリッチは、2013年のロード世界選手権U23レースでトップチューブに座りながらペダリングする新しいダウンヒル技術を生み出した選手です。のちにUCIがスーパータック(トップチューブに座ること)を禁止したため『モホリッチ乗り(フルーム乗り)』ができなくなりましたが、その代わりにドロッパーシートポストを投入して再び世間をアッと言わせてみせました。

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「UCIは今後ドロッパーシートポストを禁止するのでは?」という声もありますが、あくまでも下りの安定性を高める機材なので、すぐに禁止の方向には動かないと想像できます。トラブル発生時に様々な身長のライダーに対応しないといけないニュートラルサポートバイクにドロッパーシートポストが採用されていた事例もあり、エースのサドル高にすぐ調整可能な機構を搭載したバイクも過去には使用されていました。

マウンテンバイクで培われた技術がロードレースを席巻するのは今回が初めてではなく、ディスクブレーキも12速のグループセットも、チューブレスタイヤもマウンテンバイクが先。これからも革新的な技術がオフロード界からやってくるかもしれません。

文;辻啓

代替画像

辻 啓

海外レースの撮影を行なうフォトグラファー

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