人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
【Cycle*2022 ミラノ〜トリノ:プレビュー】現存する最古の自転車レースが再び春に完全復活!伝統と新たなアイデンティティを身にまとう全長199kmのレースに名だたるスプリンターが集結
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかところが、である。新型コロナウイルス禍によるシーズン中断で、2020年は8月5日に開催。そう、ミラノ〜サンレモの3日前だった。それに合わせコースもスプリンター向けに調整し直し、平坦に。さらにはトリノでスプリント3位に飛び込んだワウト・ファンアールトが、サンレモでは勝利をつかみ取っている。
そして2022年。開催委員会は春への完全復活を決意した。ティレーノ〜アドリアティコの日程をわざわざ前に倒してまで、ミラノ〜トリノをサンレモの3日前に挟み込んだ。ちなみにティレーノ最終日に、約10年ぶりにスプリントステージを用意したのも、もしかしたら世界で唯一の「スプリンターズモニュメント」に対する主催者側の戦略なのかもしれない。
平坦な道をひたすら突き進む
全長199kmのコース上に、特筆すべき起伏はひとつも存在しない。例年通りミラノ西郊外のマジェンタから走り出すが、荘厳なスペルガ聖堂への参道登山は、もちろん廃止された。
ただ新たなフィニッシュ地、トリノ西郊外のリヴォーリには、イタリア王室サヴォイア家の王宮が建つ。なんでもこの王宮のてっぺんから、遠くを眺めると……眼前にまっすぐ伸びるのは全長12kmのコルソ・フランシア(フランス通り)。そして、その線上にあるのは、まさしくスペルガの丘!
このコルソ・フランシアで、スプリントフィニッシュが繰り広げられる。プロトンはこの長く真っ直ぐな道に、ラスト300mほどで突入する。つまり最終3kmからは4つのロータリーが連続で登場し、残り1kmで2度の急カーブをこなさねばならない。
伝統に立ち返り、しかし新しいアイデンティティを身にまとうミラノ〜トリノ。14のワールドチームを含む全20チームが参戦する。マッテオ・モスケッティやアルベルト・ダイネーゼ、ニッコロ・ボニファツィオ、アンドレア・ヴェンドラーメ等々のイタリア人スプリンターにとっては、再び大会が方向転換してしまう前に……威厳あるタイトルを手に入れる絶好のチャンスとなる。
マーク・カヴェンディッシュにとっては、プロ生活16年目にして初めての参戦だし、9年前にスペルガ山頂フィニッシュを勝ち取ったディエゴ・ウリッシは、たとえ平地だろうが同大会に乗り込んでくるらしい。
文:宮本あさか
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
4月21日 午後7:30〜
-
4月17日 午後7:45〜
-
Cycle*2024 リエージュ~バストーニュ~リエージュ ファム
4月21日 午後11:55〜
-
4月7日 午後6:05〜
-
Cycle*2024 月チャリ~#jspocycle NEWS~ (04/22)
4月22日 午後7:00〜
-
Cycle*2024 ラ・フレーシュ・ワロンヌ フェミニーヌ
4月17日 午後11:55〜
-
3月31日 午後4:55〜
-
J SPORTSオンラインショップ インフォメーション #1
4月19日 午後5:30〜
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!