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【Cycle*2022 ストラーデ・ビアンケ:プレビュー】現役世界チャンピオンのアラフィリップもマイヨ・ジョーヌのタデイ・ポガチャルも参戦!「白い道」が強く美しき英雄を選び出す。
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか白い砂埃をあげながら走るプロトン
もちろん真の勝者を決めるのは、いつだってフィナーレへと続く激坂なのだ。シエナ旧市街のカンポ広場へと誘う、石畳の狭き坂道は、ラスト1kmは平均勾配12.4%・最大勾配16%にも達する!
その激坂ですべてをねじ伏せて、昨大会の覇者となったファンデルプールは、残念ながら欠場。そもそも昨五輪以来引きずる背中の痛みで、今シーズンは未だ発進せず。少なくとも3月半ばまではレースを走らない予定だという。
2年前の勝者ファンアールトは、あえて走らない。1週間前の「オープニングウィークエンド」でオムロープ・ヘット・ニュースブラットを制し、脚の調子は最高だが、今後やってくるモニュメント連戦に向け体力を無駄遣いしない方針らしい。
幸いにも2019年王者にして昨大会2位、なにより現役世界チャンピオンのアラフィリップも、昨季2つの起伏モニュメントを手にしたマイヨ・ジョーヌのタデイ・ポガチャルも、白い道に勇んで乗り込んでくる。
過去5度参戦し優勝1回・トップ10入3回のティシュ・ベノートや、昨大会初挑戦で5位に食い込んだトーマス・ピドコックもまたスタートラインに並ぶ。ジャンニ・モスコンは6度目の参戦で初めてエースに指名され、ブノワ・コスヌフロワは念願叶って初めての挑戦だ。表彰台2回のアレハンドロ・バルベルデにとっては、41歳の春、人生最後のストラーデ・ビアンケを戦う。
また日本の中根英登も初参戦。同日に行われる女性版ストラーデ・ビアンケには、2019年大会で13位に食い込んだ與那嶺恵理も出走する予定だ。
文:宮本あさか
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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