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サイクル ロードレース コラム 2021年8月10日

【Cycle*2021 アークティックレース・オブ・ノルウェー:レビュー】6年前の後悔を晴らして北極圏の王となったヘルマンス「仲間たちのハードワークが無駄にならなくて、本当に良かった」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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しかも今大会はわずか4秒差でエイキングが、6秒差でラフェが背後につけている。あれから5大会で総合ジャージを経験し、うち3大会で総合優勝をもぎ取ってきたヘルマンスは、だからこそ極めて用心深く最終日を過ごした。

スタート直後に大量9人が逃げ出したのはむしろ好都合だった。タイム差は決して3分以上は与えなかったが、かと言って「あまりにタイム差を縮めすぎてしまわぬよう」、チームメートと共にプロトン制御に努めた。総合ライバルにボーナスタイムをさらわれる危険性を、少しでも減らすためだった。

イスラエルチームの期待通り、逃げ集団の中から、フィリップ・ワルスレーベンとニキ・テルプストラが一騎打ちで勝利を争った。しかし今季限りで引退を決めているという(そして考え直したほうがいいのかなと思い始めている)33歳の前者が、いまだ来季の去就は不明瞭な37歳の後者を打ち破った背後では、ラスト500mの急坂でエイキングが飛び出した……!

「エイキングのアタックは予測していたけど、ついていけるだろうと考えていたんだ。だけど彼はすごい加速を切って、わずかながら距離を明けられてしまった。少しパニックに陥ったよ。ラインを越えた後も、正式な結果が出るまで、ナーバスな気分だった」(ヘルマンス)

ヘルマンスにとって幸いだったのは、前にもう2人、逃げ選手が残っていたこと。1人目アレクサンドル・ドゥレットルのおかげで、エイキングの3位通過=ボーナスタイム4秒収集は阻止できた。さらにその直後にフィニッシュした2人目エリック・レッセルと、背後に連なる5位集団全員に、エイキングからわずか2秒遅れのフィニッシュタイムが記録された。区間11位で走り終えたヘルマンスも、つまり総合リードを4秒から2秒へと減らしただけで済んだ。

「チームメートたちのためにも心から嬉しく感じる。彼らは今日もまた素晴らしい仕事を行ってくれた。仲間たちのハードワークが無駄にならなくて、本当に良かった」(ヘルマンス)

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