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サイクル ロードレース コラム 2021年3月9日

【パリ~ニース 第2ステージ:レビュー】欧州ワールドレースで初勝利を掴んだケース・ボル「最高の気分さ。スーパーハッピーな1日だ」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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プロトン

田園地帯を走るプロトン

横風パニックの代わりに、別の面白い企てが見られた。コース上に2ヶ所設けられた中間ポイントで、マイケル・マシューズが前日に続く着順を狙ったのが予想通りなら、「予想外」だったのは、2つ目のポイントで、テイオ・ゲイガンハートもスプリントにチャレンジしたこと。チームメートのリッチー・ポートが棄権した翌日に示した、素晴らしいファイティングスピリッツ。残念ながら昨ジロ覇者の試みは、4位通過で終わった。

肝心のマシューズは1つ目で1位、2つ目で2位通過を果たし、緑ジャージ用ポイント5ptとボーナスタイム5秒を懐に入れた。初日にもボーナスタイム5秒を収集したオージーは、ついにここで総合首位サム・ベネットと同タイムで並ぶ。

つまり総合首位の行方はフィニッシュで決する。分断でタイム差がついた場合や、いずれかがボーナスタイムを収集した場合は、純粋にタイム差で順番が着く。一方で両者同タイムで並んだ場合、1日目・2日目の各ステージ順位の合計で優劣を決するはずだった。

区間勝利とマイヨ・ジョーヌを巡るスプリンターたちの争いは、残り10kmからようやく本格化していった。いくつもの隊列が肉弾戦を繰り広げた。残り3km手前……つまり落車やメカトラで遅れた場合にタイムが救済される地点の、ほんの直前に危険な急カーブが待ち受けていたせいで、総合系チームも決して場所を譲らなかった。

そのカーブではトレックが主導権を握る。しかし次の急カーブを利用して、残り1.2kmで最前列を奪い取ったのはDSMだ。昨ツールでも何度か披露した得意の猛攻で、4両列車がうなりを上げた。

「最終盤の地形は今朝しっかりみんなで確認していたんだ。こういったカーブの多いフィニッシュ地形は好き。実はかなり後方に沈んでたんだけれど、でもティシュ(ベノート)が前へ連れて行ってくれた。すごくスムーズに、とてつもなく強烈な牽引を実現してくれたのさ」(ボル)

その直後にボーラ2人を含む小さな落車が発生。プロトンは寸断し、前方で難を逃れた約20人だけがフィニッシュラインへと急いだ。前日2位のアルノー・デマールは咄嗟に舗道に避け、落車こそ逃れたが、勝負に絡むことはできなかった。

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