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サイクル ロードレース コラム 2019年7月29日

【ツール・ド・フランス 2019 第21ステージ / レースレポート】コロンビア人選手による史上初の総合優勝。エガン・ベルナル「今日は僕が世界で一番幸福な人間」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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カレブ・ユアン

生まれて初めてツールのスタート地に立ち、今大会の11番目のステージで生まれて初めてツール区間を制し、つまり史上最年少で全3大ツール区間制覇を成し遂げた25歳にとって……21日目にして早くも3つ目の栄光だった。しかも本人曰く「スプリンターが勝利を願うあらゆるステージの中でも、これぞクイーンステージ」での勝利。いつもよりもひときわ高い表彰台から、世界で最も美しき大通りの眺めを楽しんだ。それから、すっかり日の落ちたシャンゼリゼをひとり自転車に乗って、チームの仲間のもとへと帰って行った。「おめでとう!」なんてコロンビア人たちから声がかかると、しみじみと幸福そうな笑顔で、「君たちこそおめでとう!」なんて返しながら。

対照的にベルナルは、身動きもできぬほどファンやメディアにもみくちゃにされながら、それでも「今日は僕が世界で一番幸福な人間」だと感じていた。「だってツールだよ。ツール・ド・フランスだよ。自転車選手にとっては、世界でこれ以上に重要なものなどないからね!」

その世界で最も重要なレースを、チームイネオスは、2010年の創設以来7度目5年連続で勝ち取った。長年親しまれてきた黒地に水色から、この春チームカラーをワインレッドにに着替えたけれど、この日ばかりはすべてのレース車両が黒と黄色に塗り替えられた。いたるところに「7」の文字が誇らしげに輝き、そこには2012、2013、2015、2016、2017、2018、2019……の数字が添えられた。またベルナルとゲラント・トーマスによる同チームのワンツーフィニッシュは、ブラッドレー・ウィギンスとクリス・フルームが上位2つの席を独占して以来。ただし英国チームのイネオスにとっては、初めての「外国人選手」によるグランツール制覇でもあった。

2019年夏の大きな輪はこうして閉じ、11カ月後の南仏ニースで、再び21日間の戦いへの扉が開く。もちろん、その前に、プロトンはスペイン一周へと大急ぎで向かう。ブエルタ・ア・エスパーニャは8月24日スタート。ツールで思い通りに輝けなかった選手たち、怪我や不調でツールに出場できなかった選手たちによる……大リベンジ合戦も楽しみだ。

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