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サイクル ロードレース コラム 2019年7月29日

【ツール・ド・フランス 2019 第21ステージ / レースレポート】コロンビア人選手による史上初の総合優勝。エガン・ベルナル「今日は僕が世界で一番幸福な人間」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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パリ・シャンゼリゼを走るプロトン

<選手コメント>

■カレブ・ユアン(ロット・スーダル)
(ステージ優勝)「信じられないよ! シャンゼリゼに入ってきたとき、もう少しで涙が出てしまうところだった。現実とは思えないような感覚だった。たった今、そのステージで優勝したなんて、信じられない。このツールの出だしはかなりスローで、このままでは何も起こらないまま終わってしまうんじゃないかとも思った。けれど、後半は信じられないような展開になったんだ。後半のスプリントステージはすべて僕が勝ったことになる。正直言って、言葉がないよ。たった今、シャンゼリゼで勝ったなんて。スプリントに入るかなり前からかなりごちゃごちゃしていたけれど、とにかく我慢してタイミングを待たなくちゃならないと自分に言い聞かせた。前に何人がいるかさえわからなかった。タイミングを見計らって右側から飛び出した。ここでスプリントをしたことのあるスプリンターたちが、右側は行っちゃダメだって教えてくれていたのにね! 確かに右側はかなりデコボコしていたけれど、幸い最後までスピードを保つことができた。8年前にシャンゼリゼを初めて訪れたとき、いつかここで勝つ、と言ったんだ。最初のツールでそれが実現するなんて、夢みたいだよ!」 出典:主催者による公式インタビューの動画より

■エガン・ベルナル(チーム イネオス)
(個人総合優勝・新人賞)「チームの全員にありがとうを言わなくちゃならない。ありがとうG(ゲラント・トーマス)、僕にチャンスをくれて。そしてチームのみんな、サポート、そして僕を信じてくれたことにありがとう。今日、僕は世界で一番幸せな男です。僕はツール・ド・フランスを勝ったんだ。信じられないよ」 出典:最終表彰台上でのコメント

「すごいことだよ。何を言ったらいいかわからない。僕はツールで勝ったんだ。これを本当の意味で実感するのにはきっと時間がかかると思う。家族の顔を見たとき、ただ一人一人を自分の腕に抱きしめたかった。この喜びは言葉では言い表せない。コロンビアにとって初めてのツール総合優勝・・・これまで何人もの選手が挑戦してきた。僕らの国にはこんなに長い自転車競技の歴史があり、ジロとブエルタも制覇したのに、ツールだけは勝てていなかったんだ。コロンビアはこの勝利を受け取るにふさわしいと思う。そして、初めてその夢を実現する者になれたことを誇りに思う」出典:主催者による公式リリースより

■ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)
(ポイント賞)「この7回目のグリーン・ジャージをとてもうれしく思う。毎年ここに戻るたびに、自分のベストを尽くそうとしているから。思い返せば、初めてのグリーン・ジャージは大きなサプライズだった。ステージを勝つつもりでやってきたのに、このジャージまで手に入れてしまったんだ。2回目はツールの100回記念大会だった。それからは僕も少し慣れてきて、もう少しこのジャージを狙いやすくなってきたんだ。このグリーン・ジャージでツール・ド・フランスの歴史を作ることができて、うれしいよ。このツールを振り返って一番の思い出は、第5ステージの勝利だな。もう一つは、山岳ステージが二つ、短縮になったこと! あれは僕にとってはいいニュースだった。あともう一つ、ここパリでフィニッシュラインを越えた瞬間。すばらしくいい気持ちだったよ」出典:主催者の公式リリースより

■ロメン・バルデ(AG2R ラ モンディアル)
(山岳賞)「いい終わりだったね。失敗からも挽回のチャンスはある、ということを教えてくれた。赤い水玉のジャージは、子供のころに愛したツールのイメージそのものであり、僕が愛する自転車競技のシンボル。だからそれを手に入れてシャンゼリゼで身にまとうことができることを、誇りに思う。今年は最後の山岳ステージでこのジャージを手に入れられることが決まった。数年前には最後の山岳ステージで失ってしまったから、今年は運が味方をしてくれて、うまくいったね」出典:主催者の公式リリースより

■ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
(スーパー敢闘賞)「すばらしい、本当に特別な体験だった。マイヨ・ジョーヌを着ることは夢だったけれど、まさか14日間も着ることができるなんて。マイヨジョーヌを一日でも長く着続けるために僕が闘っている間、チームメートは僕のために走り、僕を守ってくれた。人々からの応援も最高だった。名前を呼んで、励まし、勇気づけてくれた。お礼を言いたい気持ちでいっぱいだよ。こんなことが実際に起こるなんて、想像したこともなかった。いつかツールを総合5位で終えられるなんてこともね。スーパー敢闘賞も受け取って、きっといつまでも忘れることのないこのツール・ド・フランスから、最後にすてきなボーナスをもらった気持ちだよ」出典:チームの公式リリースより

■ゲラント・トーマス(チーム イネオス)
(総合2位)「2年前の今頃、僕は鎖骨を骨折してつり包帯で腕を固定され、自転車に乗ることさえできなくて絶望していた。それが2年後、2度目のツールを勝てなかったことにがっかりしているんだからね! トレーニングや体調をしっかり管理して、いいコンディションでツールに来れたことを誇りに思う。ツールが始まってからは万事快調とは行かなかったけれど、チームのサポートは信じられないほどだったし、おそらくこれからたくさんツールを勝つことになるだろうエガンの初めての勝利に、仲間として関わることができた。そして2位の表彰台に立てたことは、大きな成果だと思う。でも今は、家に帰ってドアを閉め、スイッチオフできることを本当にありがたく思う。感情面でも精神面でも肉体的にも、とても消耗する3週間だった。自転車競技の頂点、子供のころに夢見たレース ― もちろん素晴らしい体験だよ。けれど同時に、本当にきつい何週間、何ヶ月だった。だから、スイッチを切ることができるのが待ち遠しいんだ」出典:チーム公式リリースより

■ステフェン・クライスヴァイク(チーム ユンボ・ヴィスマ)
(総合3位)「とても特別だった。表彰台を自分の目標にしてきてそれが叶ったのだから、うれしい気持ちだけだよ。僕が達することができる最高の場所がここだったと思う。今日は無事にフィニッシュに辿りつくことだけに集中した。フィニッシュラインを越えた瞬間、総合3位でツールを走り終えたんだ、という実感が本当に湧いてきた。これは本当に、信じられないくらい美しい出来事だよ。僕のこれまでのキャリアでは間違いなく最高の栄誉だ。けれど、これからはまた、もっと上を目指していくよ。これまでの3週間僕を支えてくれたチームに感謝の気持ちでいっぱいだ。チームの一人一人がすばらしかった。チームとしても4勝挙げて、これ以上ないほど最高のツールになったね」出典:チームの公式リリースより

■ディアン・フルーネウェーヘン(チーム ユンボ・ヴィスマ)
(ステージ2位)「ラスト1kmはかなりバタバタしていた。僕たちのチームはいい位置にいなかったんだ。左側からスプリントした僕を、ユアンは右側から抜いていった。残念だけど、今日一番速かったのは彼だったね。ブリュッセルで落車したりいろいろなことが起きたツールだったけれど、ステージ1勝できたことがうれしいよ。チームで4勝してステフェンが表彰台に立って、僕たちにとってすばらしいツールだったと思う」」出典:チームの公式リリースより

コメント翻訳:寺尾真紀

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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