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サイクル ロードレース コラム 2019年7月25日

【ツール・ド・フランス 2019 第17ステージ / レースレポート】翌日からはアルプス3連戦。アラフィリップ「何があっても後悔しない。心はやる気にあふれている」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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マッテオ・トレンティン

一方で大量のリードを与えられた前方集団は、フィニッシュまで40kmを残して、早くもステージの栄光を巡るバトルが勃発した。アタックと、無数の駆け引き。徐々に集団サイズは小さく削られていく。ついには一桁台にまで数を減らした先頭集団から、残り14km、トレンティンが飛び出した。3級峠の登坂口に差し掛かる、ほんの直前だった。

「最後の上りを自分のリズムで上りたかったし、先行することで、後々のアタックにもついていけると考えたから」との作戦を実行したトレンティンだが、結局は誰も追いついてはこなかった。後続に37秒もの差をつけて、悠々とひとりでフィニッシュラインを越えた。「まさか僕に独走勝利ができるなんて考えたこともなかった」と告白した通り、グランツールでは区間8勝目にして、初めての独走勝利でもあった。ほんの3日前に東京2020テストイベントの現場に立ち、とんぼ返りでツール視察に訪れたイタリア代表監督ダヴィデ・カッサーニの目の前だった。

この夏4歳の誕生日を迎えるヨーロッパチャンピオンジャージが、華々しい勝利を挙げた20分10秒後、生誕100年を祝うマイヨ・ジョーヌがフィニッシュラインへと滑り込んだ。会場のレースコメンテーターが「ギャップではいまだかつてマイヨ・ジョーヌ交代劇が見られたことはありません!!」と連呼していたように、25度目のギャップフィニッシュも黄色のアラフィリップにとっては安泰だった。

翌日からはいよいよアルプス3連戦の幕が開く。「何があっても後悔しない。体はへとへとだけど、心はやる気にあふれている」と語るアラフィリップは、1985年ベルナール・イノー以来34年ぶりに、フランスにマイヨ・ジョーヌをもたらすために走る。1分35秒遅れの総合2位トーマス以下は、3位クライスヴァイク1分47秒差、4位ティボー・ピノ1分50秒差、5位エガン・ベルナル2分02秒差、6位エマヌエル・ブッフマン2分14秒と、かつてないほどの僅差で強豪たちがせめぎ合っている。標高2000mを超える神々しい山々が、クライマックスの舞台だ。

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