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サイクル ロードレース コラム 2019年7月14日

【ツール・ド・フランス 2019 第8ステージ / レースレポート】フランス人コンビで黄色ジャージ奪還!アラフィリップ「革命記念日にマイヨ・ジョーヌを着て走れることが誇らしい」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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<選手コメント>

■トーマス・デヘント(ロット・スーダル)
(ステージ優勝・敢闘賞)「チームとしては、今日はどうしても誰かを逃げに送りこみたいと思っていた。集団からの最初のアタックがそのまま今日の逃げになったけれど、覚悟していた割には、拍子抜けするほどすんなり逃げに乗れた。ただ、メイン集団は僕たち4人をあまり先には行かせてくれなかったね。でも僕にとっては、今日のコースで集団との大きなタイム差は必要ない。頭を使って賢く走ればいいだけだから。

そのうち逃げは僕とデマルキだけになり、そこからは逃げ切りのために二人とも全力で進んだ。ゴール前70kmで独走になったけれど、フィニッシュに近づいたところで、アラフィリップとピノの追走を知らされた。アラフィリップが偉大なダウンヒラーであることは僕も知っている。だから、残っている力の全てを振り絞るしかなかった。力をほとんど使い果して、吐いてしまいそうなくらいだった。幸い最後まで持ちこたえることができたけれどね!

自分にとって、キャリア最高の走りだったと言えるんじゃないかな。あのモン・ヴァントゥでの勝利と比べても、今日の勝利が上だね! ほとんど奇跡のようなコンディションの脚で、本当に素晴らしい一日を過ごすことができた。あとでマッサージが必要って? マッサージはあんまり趣味じゃなくてね(笑)」出典:チームの公式リリースより抜粋

■ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
(総合リーダージャージ・ステージ3位)「そのこと(アタックからマイヨ・ジョーヌを狙うこと)は頭の片隅にあった。実現可能だということはわかっていたけれど、ものすごくペースが速くて、タフな一日だった。フィニッシュから14kmほど手前の山岳(3級山岳ラ・ジェイレール)がアタックのチャンスだった。目標に集中していたし、失うものは何もなかったから。とにかく全ての力でアタックをかけたけれど、ティボー・ピノはおそらく僕の動きを予測していたと思う。すぐに反応して、追いかけてきた。そこからは二人とも全力だった。僕にとっても彼にとっても得られるものは大きかった。彼は総合のライバルたちに対して優位に立てる。二人で力を合わせていい走りができたと思う。明日(革命記念日)をマイヨ・ジョーヌで過ごせるなんて、本当にうれしいよ。

いいメンバーの、とても強力な逃げだった。トレック(・セガフレード)は逃げ切りが成功するようにレースをコントロールしようとしていたけれど、サガンやマシューズのチームはステージ優勝を狙っていた。トーマス・デヘントが逃げ切れてよかったと思う。勇気のある逃げが報われたんだからね」出典:レース主催者の公式リリース

■ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ)
(ステージ2位・総合3位)「美しいコースの、とてもハードなステージだったね。昨夜からラ・ジェイレールでのアラフィリップのアタックに備えていたんだ。調子は良かったから、できる限り彼に追走しようと思っていた。彼についていくのは並大抵のことじゃないからね。協力したほうがいいことはお互いわかっていた。あとちょっとのところでデヘントを捕まえられなかったのは残念だったけれど。ジュリアン(・アラフィリップ)について行けたというだけでも、ほとんど勝ったのと同じと言えるかもしれないね。アップダウンの連続で、誰にとっても本当に厳しいステージだった。もしかすると、今年のツールで一番ハードなステージだったかもしれない。

調子はとてもいいし、まだレースは2週間も残っているから、とにかく少しずつ前に進んでいくよ。プレッシャーはあるけれど、自分で自分にかけるプレッシャーが一番大きなものかもしれない。僕のために一生懸命やってくれているチームを落胆させたくないんだ。

一年前の僕はテレビの前にいた。そのとき、フランス人選手にとってどれだけツールが大切なものかを理解したんだ。去年のブエルタ以来ツールのことを意識してきた。だからこのステージで3位に入れたのは本当に意味があることなんだ」出典:チーム公式のリリースより抜粋

■ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)
(ステージ5位・ポイント賞ジャージ)「今日はずいぶんエネルギーを消耗したね。グルペットで過ごした方がずっと良かったのかもしれない。けれど、ポイント賞ジャージのために、ライバルたちと一緒に走らなくてはならなかった。ハードだったステージの疲れから、何とか回復するようにするよ。今日の僕に勝ち目はなかった。最終峠がかなり難しいことはわかっていたし、絶対にジュリアン(・アラフィリップ)がアタックするだろうと思っていた。彼にとってパーフェクトの上りだったんだ。先日(第3ステージ)彼がアタックしたときと同じだよ。マイヨ・ジョーヌを奪回するというチャンスを、こうやってものにした彼におめでとうだよ」出典:レース主催者の公式リリース

■ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード)
(新人賞ジャージ)「とてもハードなステージだった。みんなで最大限の力を尽くした。チームメートにお礼を言いたいよ。アラフィリップのためのステージだったね。彼がマイヨジョーヌを獲り返して良かったと思う。彼は強い意志でやり遂げたんだ。アラフィリップがアタックしたとき、僕はもう限界だった。一日、集団前方で走り続けた後だったからね。ただ、 こんなステージをレースの前方で走り続けられたということは、調子がいいということ。この状況での自分の走りに満足しているよ。マイヨジョーヌを2日間着ることができたというのは、本当に格別の体験だった。またこの先に何かサプライズが起こせるかもしれないし、またチームでがんばってみるよ」出典:レース主催者の公式リリース

■ゲラント・トーマス(チーム イネオス)
(ステージ10位・総合5位)「ケガもないし、大丈夫だよ。でも、レースのカギとなるポイントであの落車が起こってしまったことにはがっかりしている。ウッズの落車にジャンニ(・モスコン)が巻き込まれ、ジャンニのバイクに引っかかってしまったんだ。再度走り出せるまでちょっとかかったけれど、仲間たちのおかげで集団に戻ることができた。

最後の峠で集団に追いついて、だんだんとポジションを上げて行っていた。先頭から15~20番目くらいまで来たところで、ボーナスタイムを狙ってアラフィリップとピノがアタックをかけたんだ。先頭でみんなを牽くつもりはなかった。サンウェブにはまだ数が残っていたし、前に行きたい選手がいることもわかっていた。「自分で動けよ」と内心は思っていたよ。

もちろん苛立ちや悔しい気持ちもあるけれど、落車から集団に復帰できたのは脚の調子が良いということ。けれど、無駄なタイムロスは避けたいし、クラッシュがなければアタックに反応することができて、レースは違う展開になっていたかもしれない。でも仕方がないね。まだまだレースはたくさん残っているし」出典:チーム公式のリリースより

コメント翻訳:寺尾真紀

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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