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サイクル ロードレース コラム 2016年9月5日

ブエルタ・ア・エスパーニャ2016 第15ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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<選手コメント>

■ジャンルーカ・ブランビッラ(エティクス・クイックステップ)
今日は行けると感じた。昨日もトップ選手たちと一緒にフィニッシュしたけれど、すでに今日のことを考えていた。今日の鍵は、体力のフレッシュさ。スタートから3.5kmで、ぼくが真っ先にアタックを切った。それからアルベルト・コンタドールやほかの選手たちが、ぼくに追い付いてきた。それから1日中、全力で走った。ぼくはひたすら区間勝利のことだけを考え続けた。最終盤にアルベルト・コンタドールが苦しんでいるのを察知したから、ナイロ・キンタナの後輪に張り付いた。彼をスプリントで出し抜けると分かっていたからね。ゴール前700mでナイロ・キンタナが加速したとき、なんとか耐えしのいだ。相手が疲れていることを見て取ったから、ラスト150mでぼくは飛び出した。嬉しいよ。だって、これほどの奇妙なステージで、勝者となったんだから。きっとこのステージのことは、多くの人々の記憶に残るだろう。(レース公式リリースより)


■ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム)
予想以上に上手く行った。正直に言えば、むしろ最終盤に動こうと考えていたんだ。それなのに、一体なにが起こるのか、分からないものだね。予想していた以上に素晴らしいステージとなった。昨日の難関山岳ステージよりも、今日のほうが大きなギアを回したよ。スタートの、細かなうねりと起伏が繰り返し襲いかかるゾーンで、分断が生まれた。昨日すでに体力を大いに使っていたから、肉体は悲鳴を上げたよ。もがき苦しんだけれど、集中し続けた。そしてアルベルト・コンタドールと共に前に飛び出すことができた。チームも良く協力してくれた。

チームはぼくを大いに助けてくれた。カストロビエホとフェルナンデスは、とてつもない仕事を成し遂げてくれた。ぼくは何度も叫んだ。「全力で行け、全力だ。ぼくらはクリス・フルームを後ろに置き去りにしたぞ」と。それに、ほかのチームメートたちも、後方で物事の成り行きを見守ってくれた。タイム差を開き、ハイペースを刻み続け、そして最終峠では全てを尽くした。クリス・フルームをしっかり後方に押しやるために。

幸運にも、個人タイムトライアル前につけたいと考えていたタイム差を、首尾よく得ることができた。今はただ、このまま調子を保って、マドリードまでしっかり走り続けたい。この先も注意深く行くつもり。だけど、ぼくには素晴らしいチームがついている。アレハンドロ・バルベルデも、カストロビエホも……。チームみんなが自信に満ちている。(チーム公式リリースより)


■アルベルト・コンタドール(ティンコフ)
今日のステージに満足している。昨日はフィニッシュラインを越えながら、がっかりしたんだ。だって足の調子を、成績に結びつけられなかったから。昨日のステージの後にすごく奇妙な感じを覚えたけど、そのことは忘れて、今日に集中しようと考えた。

それほど楽天主義だったわけでもないんだ。だって上りはそれほど厳しくはなかった。昨日の夜、ロードブックを見て、山岳の勾配がどの程度なのかを確認して、自分になにができるかを考えた。難しいだろうとは分かっていた。だから全力でスタートすることに決めた。自分がどれほど危険な賭けを打っているのかということも、はっきり悟っていた。だって、もしも最終盤で追いつかれたら、逆にぼくがメイン集団からふるい落とされる可能性もあったわけだから。だから、これはギャンブルであり、素晴らしい結果をもたらしてくれるだろうと考えた。勝てないこともあるさ。今日みたいにね。最後の数キロは厳しかった。

それでも、美しい戦いをお見せできたと思う。観客たちも楽しんでくれたはず。ステージや総合の結果に関わらずね。自分たちが成し遂げたことに満足している。昨日よりも素晴らしい1日となった。ぼくも牽引にしっかり加わらなければならない、と考えた。だって、ぼくがそうしなかったら、逃げ集団のペースが落ちてしまうかもしれないと思ったから。もしかしたら、最初の1時間、あまりにも力を尽くし過ぎたかもしれない。でも自分の行いは正しかったと信じてる。

明日は、今日や昨日のステージに比べたら、それほど難しくはないだろう。でも、毎日、新しい物語が待っている。ブエルタ残りの日々も、現実的でありつづけなければならない。今年、パリ〜ニースやカタルーニャの総合優勝を、ほんのわずかの秒差で逃している。さらに好調で臨んだはずのツールは、途中棄権せざるを得なかったからね。とにかく、この先のブエルタでは、自分のベストを尽くす。まだ終わってはいないんだ!(チーム公式リリースより)

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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