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写真:序盤から逃げ続ける2名の選手
おかげで後方の選手たちは、心静かに午後を過ごした。観客にとっては退屈だった。そもそも2017年ツールのド平坦ステージは、第2、第4、第6、第7、そして第10ステージと、全てがほぼゼロkmのアタック一発で逃げ集団が出来上がっている。
「大いに不満だね。逃げ切れなかったからじゃない。そんなことは予測済みだったから、問題じゃない。むしろ僕をイラつかせたのは、追いかけてくるチームや選手がまるでいなかったこと。活気のないレースだった。沿道やテレビの前でツールを楽しみに待っているファンたちに、申し訳ない」(オフレド、TVインタビューより)
集団が唯一活気づいたのは、中間スプリントだった。いまだツールに残るスプリンターがほぼ全員で全力疾走を繰り広げ、アンドレ・グライペル(3位通過15pt)、マルセル・キッテル、アレクサンドル・クリストフ、ひとりあけてマイケル・マシューズ、ソンニ・コロブレッリの順で緑ジャージ用ポイントを収集した。ちなみに第1週目はチームメートのために、中間スプリントでもフィニッシュでも大いに働いた新城幸也だったが、2週目はチームの作戦が変わったとのこと。
「(中間では)今日は僕たち何もやっていないです。ソンニは1人で行ったんですよ。今日からそういうやり方に変わったんです。僕らは先頭で牽引するのではなく、誰かの後輪にソンニを連れて行ってあげるだけ。あとは勝手に1人でやってくれ、という方法ですね」(新城幸也、フィニッシュ地インタビューより)
ステージの大部分は、クイックステップとロット・ソウダル、カチューシャがタイム差制御に従事した。残り7kmで、逃げの2人を吸収したら、あとは予定通りに大集団スプリントへと持ち込まれた。落車も分断も、違反行為も、さらには写真判定さえなかった。ど真ん中から堂々とスプリントを切ったキッテルが、余裕の差をつけて、今大会4つめの勝利を仕留めた。
「こんなファンタスティックな快挙を成し遂げられたなんて、本当に信じられないよ。なにしろ1回のツールで、4勝を手に入れたんだからね。自転車に乗り始めてからは、ずっとプロ選手になることを夢見てきたけれど……こんなすごいこと、夢にさえ見たことはなかったよ!」(キッテル、公式記者会見より)
キャリア通算でツール区間13勝目を手に入れ、マイヨ・ヴェール着用日数はこれにて通算9日目を数える。ポイント賞2位のマイケル・マシューズはに大量102pt差をつけ、2017年大会で残された集団スプリント機会は、最低で2回、最高で4回だけ。生まれて初めてのグランツールポイント賞が、途端に現実的になってきた。
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