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バスケット ボール コラム 2025年6月8日

【早稲田大・松本秦】多彩なスキルを活かしてスコアラーとして強烈なインパクトを残す | 関東大学バスケットボール新人戦

バスケットボールコラム by 青木 崇
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松本秦/早稲田大

松本秦/早稲田大

故障者が2人出た影響で、ルーキーズトーナメントでの早稲田大は6人しかプレーできない状況だった。チームの中心選手である松本秦(1年・洛南)も、FIBA3×3ユース・ネーションズリーグに日本代表として出場するため、大会途中でチームから離れた。それでも、法政大との初戦で44点、帝京平成大戦で決勝点となるフリースローを含む42点、中央大との準々決勝で38点を奪うなど、松本がルーキーズトーナメントで強烈なインパクトを残した選手なのは間違いない。

「チームの状況的に自分がエースとして点を取らなければいけない立場なのはわかっています。得点でチームを引っ張ってプレーできたのはよかったと思いますけど、ボールを触る時間が増えてしまった分、ターンオーバーが増えていたり、ショットのミスというのが起きてしまっていた。そこはまだまだですけど、新人インカレに出られることが決まったので、そこはリーグ戦だったり最後のインカレというところに向けて、自分としても修正していきたいなというところではあります」

高校時代から得点力のある選手として知られていた松本だが、ルーキーズトーナメントではオールラウンドなスキルを存分に発揮。本人が一番の武器と語る3Pショット、リバウンドを奪ってからボールをプッシュし、ビハインド・ザ・バックでディフェンダーを抜いてからのレイアップ、ユーロステップ、フェイクを駆使してのジャンプショットなど、得点パターンが豊富だった。高校時代に洛南と何度も対戦し、実際にマッチアップしていたという南川陸斗(1年・東山)は、松本についての印象をこう語っている。

「自分勝手なプレーはしないですね。ボールをシェアしながらも、肝心なところでしっかりと決めてきます。大事なポイントをわかっていると思います」

南川の言葉を象徴するように、松本が無理に局面を打開するというシーンは、中央大戦を見た限りほとんどなかった。自身だけでなく、ドライブからのキックアウト、カットしてきたチームメイトへのアシストなど、チームメイトの得点機会もクリエイトする術を持っている。また、クルーズコントロールから一気にギアを上げるような緩急を駆使できる点も、松本の強みと言っていい。

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【早稲田大学 松本秦】ルーキーズトーナメント注目選手

ルーキーズトーナメントの早稲田大は190cmを超える選手が一人しかいない。帝京平成大戦で23本、中央大戦で16本を奪うなど、191cmの松本がリバウンドで貢献したことは、チームのベスト8進出に欠かせない要素になった。

洛南の先輩には、Bリーグのファイナルで宇都宮ブレックスの優勝に貢献した比江島慎と小川敦也がいる。身長191cmでガードもできるスキルと非凡な身体能力を兼備している点で、彼らの存在は松本にとって大きな刺激になった。

「ああいった舞台で活躍されているのは本当にすごいことだと思いますし、尊敬しています。自分も将来的にはあのような舞台でプレーし、活躍して結果を残せる選手になりたいと強く思いました」

高校時代からチームの大黒柱としてプレーしてきた松本にとって、ルーキーズトーナメントは大学生の選手として大きな自信を手にした大会。今後のFIBA3×3ユース・ネーションズリーグといった国際試合、上級生たちと一緒にプレーするオータムリーグで経験を積み重ねることは、偉大な先輩たちに近づくためのプロセスになる。

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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