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バスケット ボール コラム 2025年5月7日

【明治大】創部100周年のスプリングトーナメントで3位。オータムリーグやインカレでの飛躍に期待

バスケットボールコラム by 青木 崇
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塚田大聖/明治大学

塚田大聖/明治大学

昨年のオータムリーグで10位という成績に終わり、入れ替え戦に勝利してなんとか1部残留を果たした明治大。創部100周年を迎えた今年度最初の公式戦となるスプリングトーナメントではベスト4進出を果たし、3位決定戦で昨年のインカレを制した日本大に65対61で競り勝った。

明治大はここ4、5年でトップレベルの高校で主力となった選手のリクルーティングに成功。U17とU19のワールドカップに出場し、開志国際高のウインターカップ初制覇に大きく貢献した武藤俊太朗がその筆頭だ。さらに、多くのBリーグ選手を輩出している福岡大附属大濠高からは針間大知、鬼澤伸太朗、湧川裕斗、見竹怜が入学。斉藤勝一コーチはリクルーティングについて、「スキルと走力とサイズがある選手を探している」と語っている。

その中でも、今大会で最もステップアップしたのが、196cmのフォワード、塚田大聖だろう。スクリーンをかけてからアウトサイドに出るピック&ポップでの3Pショットは、昨年のオータムリーグでも相手にとって脅威になっていた。しかし、立教大との3回戦や青山学院大との準々決勝では、ドライブや速攻でワンハンドダンクを叩き込むなど、非凡な身体能力を持っていることも示した。

青山学院大戦で3Pショット4本を含む23点を奪うなど、明治大の3位に大きく貢献したことは、優秀選手賞に選ばれたことでも明らか。「今年は迷わずプレーすることを自分の中で意識しています」と話す塚田は、現在パワーフォワードが本職のポジションだが、チームとしては将来Bリーグの選手としてプレーできるようになるために、スモールフォワードをこなせるように強化していくという。

今大会は司令塔の森田稀羅を故障で欠いたが、キャプテンの千葉天斗が日本大戦で15点を記録するなどステップアップ。ガードの両ポジションをこなせる針間は攻防両面でアグレッシブにプレーしながら、常に声を出し続けるなどリーダーシップを発揮していた。結果は21点差の大敗となったが、白鴎大戦では佐藤涼成をディフェンスする一方で、チーム最多となる25点を記録。塚田と同様、今大会の優秀選手賞に選ばれた。3位という結果を出したことに、針間はオータムリーグやインカレに向けて大きな意味があると実感している。

「インカレで上位を狙えるようなチームになりたいです。去年まではベスト32か16とかで、マークもされないようなチームでしたけど、そんな中から踏み込んでいって周りに警戒されるチームになっていきたいと思います。ベスト4に入るのも10年ぶり、8も9年ぶりとかで、4年生で最初に話した時、まずは優勝って簡単に言っても、そのビジョンが見えない中で言っても、どこを目指せばいいのかわからないということで、まずはベスト8と言っていました。それがスプリングで3位まで行けたことは、優勝を目指す道標が明確になったと思います」

留学生がセンターを務める日本大に勝ったことは、明治大にとって大きな自信になるだろう。鬼澤、石川晃希、山岸優介の3人でローテーションして留学生にマッチアップすることで、塚田のセンター起用を回避できる。スプリングカップではロスター外だったが、198cmのフリッシュ・ニコラス聖がオータムリーグ開幕時に戦力として計算できるようになれば、インサイドで著しく不利な状況に陥ることもなくなる。そういったことを一貫してできるようになれば、オータムリーグやインカレでいい結果を出すことも十分可能だ。

創部100周年を2部ではなく、1部で迎えられることに加え、スプリングトーナメントで3位という素晴らしい成果を出した明治大。6月の新人戦では、将来を嘱望されている下級生たちがどんな活躍をするかという点でも注目に値する。

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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