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佐藤涼成
今年で63回目を迎える関東大学バスケットボール新人戦(ルーキーズトーナメント)は、準々決勝以降僅差の決着が多かったスプリングトーナメント同様、実力が拮抗している1部所属校のどこが勝っても不思議ではない。東海大学を率いる陸川章コーチの「新人メンバーですから、失敗を恐れずに自分らしく(強みを発揮する)伸び伸びとプレーしてほしいと思います」という言葉は、正に1、2年生の大会だからこそ出てきたと言える。
スプリングトーナメントを制した日本体育大学が第1シードとなった左側には、決勝で対戦した白鴎大学と筑波大学が入った。順当に勝ち上がれば、この2校のいずれかと準決勝を戦うことになる。シックススマンとしてスプリングトーナメント制覇に大きく貢献した月岡熙が司令塔としてゲームメイクをし、石川響太郎と小澤飛悠のシューター陣が3Pショットを決めるような展開になれば、日本体育大学のオフェンスは破壊力を増す。コネ ボウゴウジィ ディット ハメードがペイント内をコントロールし、リバウンドとイージーショットを打たせないという点で大きなアドバンテージを取れる。
白鴎大学はポイントガードの佐藤涼成がリーダーとなり、仙台大学附属明成高校コンビの八重樫ショーン龍と内藤晴樹が得点面で存在感を発揮してほしいところ。八重樫は3Pショット、内藤は強いドライブからのフィニッシュやミッドレンジのショットがうまい。昨年から主力の一人となっているジョエル モンガは、フィジカルの強さを武器にインサイドの核として活躍できるかも注目だ。
星川開聖
筑波大学はシュート力のある司令塔、岩下准平が高校時代に故障した左膝の前十字靭帯を再び断裂してしまうというアクシデントに見舞われた。その穴をカバーするのは難しいかもしれないが、福岡大学附属大濠高校の同級生である大澤祥貴にとっては大きなチャンスになるかもしれない。注目は星川開聖、坂本康成、副島成翔という昨年のU18アジア選手権の日本代表メンバーのトリオ。星川と坂本は2ケタ得点、副島は留学生に対するフィジカルなディフェンスとリバウンドで貢献することが期待される。
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